イル・ディーヴォ こぼれ話1

「ALL ABOUT イル・ディーヴォ」。早速夕刊を読んで下さり、また、ツイッター上での反響をいただき、誠にありがとうございます。すべてのツイートにリプライできずに恐縮ですが、すべてうれしく拝見しております。夕刊の発行していない地域にお住まいの方で、夕刊をご注文いただいている方は、まだ読めずにじれているかもしれません。そのような方のために、明日からの公開を考えていたブログこぼれ話、今夜から放出してしまいます! 1回目は、全員に聞いた今回の来日についての感想です。

今回、日本に来た感想を、お一人ずつおうかがいできますか?

デイヴィッド とにかく、日本に来るのは、いつも最高です。世界をまわっていますけれど、日本は、最も大好きな国の一つです。自分の中に、日本と何か通じるものを感じるので、いつも来るのを楽しみにしてます。日本のみなさんは、西洋と全く違いますよね。それが興味深いんです。きっとみなさんが普段聞いている日本の音楽と、僕たちのスタイルは違うと思うんですけど、それでも何か通じているもの、普遍的なものがあるのだろうと思うのです。だから、いつも日本に来ることに、やりがいを感じています。

カルロス 本当に毎回、日本のお客さんの反応は素晴らしいと感じます。最初に来日したのは5年以上前なんですけど、そのときはお客さんがちょっと静かめで「日本は、こういう国なんだ」と理解したんですけど、2回目に来たときにはみなさんが大声で応援してくれました。みなさんも慣れてきてくれたんだと感じ、とても温かく迎えてもらった印象があります。

セバスチャン 日本に来るたびにファンが増えているような気がして、大変光栄に感じます。日本のファンは、他の国のファンより忠実に応援してくれて、きっと最後までついてきてくれるんだろうなって思って、いつも感動しています。一般的に、日本の方は静かな国民性があると思っていたけれど、昨日のステージ(東京国際フォーラムでの「アンダルシア」試写会)に立った時は、「こんなすごい大声で叫んでくれるんだ」というほどの感動がありました。ただ、昨日は、映画の応援に来た私たちに対する声援が大きかったから、ちょっと恥ずかしい感じもしました。来年の春にツアーで来たいと思っていますので、そのときはさらに大声で叫んでくれるのを楽しみにしています。

ウルス 今、日本が大好きなんです。我々のように全世界を仕事で周りますと、人によっては、何度も同じ場所に行くと慣れてきて感動は薄れてしまうこともあるのかもしれません。でも、日本に来る前には先週みんなと話していて、今までああいうこと、こういうことあったよね、今回本当に楽しみだねってワクワクした気持ちで話していたんです。東京は素晴らしい街ですし、ファンも素晴らしいですし、すごく楽しみにしていました。もう一つ、興味深いのは、日本に来ると若干、カルチャーショックがあることです。人のふれあい方や、コミュニケーションの取り方などが、日本は他の国と本当に違うんですよね。それは例えば、レコード会社の皆さんの我々に対するケアの仕方や、ホテルのスタッフの方々の細かい気遣いにおいて、そう感じます。今日で来日3日目なので、だんだんこれが普通になって慣れてしまっているのですが、また次に来たときは、新鮮な感動として受け止められると思います。日本は、本当にとても興味深い街だと思いますし、いつも感動しています。

今回、日本で大震災があったため、来日に関して不安はありませんでしたか?特に、セバスチャンさんはお子さんが生まれたばかりだったそうですが。

セバスチャン (親指を立てて、大きな声で)Japan Safe!(日本は安全です) ウソはつけないです。ちょっと心配でしたね。来る前に、東京に韓国人の友人がいて、いろいろ聞きましたら、日本人の方々は頭のどこかにまだ不安が残っているけれど、大丈夫だよと言ってくれましたし、レコード会社の方も色々状況を教えてくれて、そういう意見も信頼して、「じゃあ行こう」とキャンセルはしませんでした。僕らは実は、やはり地震があったニュージーランドのオークランドでも3、4か月前に行きましたし、いわゆる危険といわれているジャカルタなどにも行きました。映像で見ている方が恐怖感を覚えるのですが、実際に行くと思ったほど悪くないということが多いですよね。それと、やはり世の中、何が起こるか分からないですよね。日本にはもう何も起きてほしくないけど、災害はどこでも起こるかもしれません。そういうことばかり考えていたら、どこにも行けないですよね。僕らの普段の生活の中でも、ライブの時に色んな危険なことが起きたりするわけですから、やっぱりプロとして考えなければいけなくて、でもこの仕事が大好きですので、日本に来ることを決断したこは自分たちとしても誇りに思っています。僕の妻も日本が大好きですので、「頑張ってきてね」、と言ってくれました。

ありがとうございます。すごく勇気づけられます。

セバスチャン 本当に、僕たちこそ来ることができて光栄です。

(こぼれ話1 終わり)

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