バレエ王子・マチュー・ガニオ大特集こぼれ話(後編) 「僕のジゼル論」

おはろはろ~★☆\(゜∀゜)/ 非モテ編集長です。

本日も「ALL ABOUT マチュー・ガニオ こぼれ話」の後編です。

先日、知り合いのバレエ評論家の先生に会った時、「こないだのマチューの写真、、ヒゲが濃__2 すぎじゃないのお!」とおしかりを受けてしまいましたangry

改めて紙面のメーン写真を見直すと、取材時には気がつきませんでしたが、確かにヒゲがうっすらと写ってます。彼って、バレエの人にはめずらしく、そういった点に無頓着なんですね。

その写真の足元にも注目して欲しいんですが、スニーカーがかなりくたびれています。
カメラマンも「履き替えてもらったほうがいいのでは」なんて心配してましたが、ガニオ君は涼しい顔で撮影に応じていましたsun

何かこう「天然」というか、彼って、ほんわかしていい感じなんですよねーspaspa

後編は、彼の「ジゼル論」を紹介しますね。

8月の「世界バレエフェスティバル」で、ガニオ君は「ジゼル」2幕のパ・ド・ドゥを踊りました。狂死した恋人ジゼルの墓に向かうステップの一歩一歩から悲しみと後悔の念が伝わってきました。

★演じる人物になりきりたい

ーー「バレエフェス」の舞台ではどんなことを考えていましたか?

まず演じている人物になりきろうと考えます。どんな物語を自分が語るべき立場にいるのか? そして、どんなエモーション、感情を観客の皆さんにお伝えすべきか? そして、自分のステップやパ、テクニック的なものがいかに出来るかを考える。その場面ならば、振り付けを維持しながらアルブレヒトの立場なら、どんな悲しみを感じるかということを考えました。そして、アダージオを踊る時はパートナーをいかに踊りやすくしてあげられるかを考えます。

――アルブレヒトを何回も踊るうちに、役の解釈は変わりましたか?

2006年に初めて踊りました。オペラ座では定期的に上演されている演目ですので、このパ・__3 ド・ドゥを踊ったのは4~5回目になります。
解釈は発展してると思います。パートナーがかわる度に、相手がどういう解釈をしたいか、何を語りたいと思っているかに合わせて自分の少し表現を変えたりします。また、自分が表現したい内容や、どこを強調したいかっていう部分も変わっています。

★どれほど深くジゼルを愛していたか気がつかない

――アルブレヒトはどういう人間でしょう?

全幕を踊って感じることは、二面性を表現するということです。一幕では、王子様、貴族、そういう面を見せないといけません。そして、少しドン・ファンのような遊び好きのところもある。もちろん田舎娘ジゼルのことが好きなんですけれども、まだ最初の時点では、どれほど自分が深くジゼルを愛していたかということに気付かないでいる。死んではじめて自分の罪に気付き、どんなに自分の人生にとってジゼルが大切であったかということに気付く。二幕は、そういう心をひきずりながら幻想を見て、現実の恋とはならないということに気付くというような、そういう解釈をしております。

3月のパリ・オペラ座バレエ団の来日公演でキャスティングはされませんでしたが、改めて彼の全幕で見てみたいですね。

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