どうも、渡し船フェチダイエッター、(森ゾー)です。今は四国の最南端である足摺岬におりますが、いまだ宿が決まりません。日帰り温泉(兼宿泊施設)で宿泊のキャンセル待ちをしながら、この文章を打っております。いやー、きょうは疲れました。朝6時から夜7時まで、13時間歩き通しで・・・。
きょうは、四万十市の中心部の民宿を6時過ぎに出発し、四万十川沿いを南下します。ほとんど海に出るところで「下田の渡し」があるのです。前回のお遍路の旅でも渡し船を使った私としては、今回もぜひ乗ってみたい。おととい、市の観光協会に「いつ出航するんですか?」と電話で尋ねたら、「来た時に、その都度です。電話番号を教えますから」と携帯電話の番号を教えてもらいました。どうやら「渡し保存会」というものがボランティア的に運営しているようです。現場に着いてからその番号にかけると「あ、今から行きマース」と5分ほどしてポンポン舟がやってきました。沖さんという船頭さんは、地元の漁協の役員をしながら、下田の渡しを守っているのだとか。乗船料500円を払って、10分ちょっとのクルージングを楽しみます。さすが日本最後の清流、水が澄んでいます。
渡してもらってから、あとはひたすら足摺岬を目指して歩くのみ。お遍路の道は海岸(大岐海岸)もあるのです。ゴミ一つないきれいな場所で、しばし波と戯れたりしました。この時点で宿がまだ決まっていません。もうシルバーウイーク本番ということで、昨日からどの宿に電話しても「満室です」と断られまくりました。あとは出たとこ勝負でとりあえず行ってみることにします。
ただ、四万十市中心部から、38番金剛福寺がある足摺岬まではざっとみて50キロ近く。歩いても歩いても、残りキロ数の表示は「あと33キロ」「あと32キロ」などと、簡単には減ってくれません。しかも、最悪なのは、海岸沿い最善ルートに行くはずが間違えて、3時間の山越えルートを行く羽目になってしまったのです。山登りは大変で大変で・・・、でも登り切った場所から見る夕焼けは。とてもきれいでした。
足摺岬に着いたのが午後7時過ぎ。街に照明というのがほとんどなく、辺りは真っ暗です。様々な宿の中で唯一、立ち寄り湯ができる宿泊施設にとりあえず入り、ひとっ風呂浴びます。疲れ切った両足が、「ありがとう〜!」と感謝の言葉を述べています。超気持ちいい。そして露天風呂に入ると星がきれいにまたたいています。「♪星〜は何でも知っている〜」と鼻歌などを歌ってしまいました。あ、流れ星!と思ったら、夜間飛行の飛行機でした。このあたりは、重要な空路になっているようで、3つも4つも飛行機が点滅しながら通っていくのを見ました。TOKYOFM「ジェット・ストリーム」のエンディングで、「夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは、遠ざかるにつれ次第に星のまたたきと区別がつかなくなります」というナレーションそのままの光景でした。
10時になるとキャンセルが確定するそうなので、その間、リラックスルームでこれをたちたちと打っているわけです。でも、泊まれなくてもかなりリラックスできたので、よしとしましょう。 明日は朝一番で38番をお参りし、そして北上します。ではまた。
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