どうも、早起きダイエッター、(森ゾー)です。きょうも5時起きで、6時過ぎに出発。痛い左脚を引きずりながら、四国の南東の端っこにある空海ゆかりの地、室戸岬をクリアしてきました(写真は25番津照寺の本堂に続く124段の石段。超たいへん)。
普段は時速4・5キロぐらいで歩いていたのですが、どうにも脚が痛くて、たぶん時速3キロぐらいにペースが落ちています。後から次々に歩き遍路の人たちが私を抜かしていきます。ほぼ例外なく「脚、大丈夫?痛そうやねー」と言いながら、あっという間にずっと先まで歩いて行ってしまいます。
では、脚の痛さを紛らすにはどうすればいいか。それは、「歌うこと」です。私の中で「歩きながら歌うソング」というカテゴリーがあって、「♪君のーゆくーみちはー果てしなくー遠いー」という「若者たち」、そして「♪遠いー遠いーはるかな道はー」という「銀色の道」、「♪あ、る、こー、あ、る、こー、私はー元気ー」という「さんぽ」、「♪腕を振って足を上げてワン、ツー、ワン、ツー」という「365歩のマーチ」などを歩きながらメドレーで歌います。これを一通り歌うと、だいたい15分。普段だったら1キロを知らず知らずに歩けているという効果があります。さらにブルーハーツの「トレイン−トレイン」なんかも歌ったりします。
これに飽きたら、私の趣味である落語を覚えます。あらかじめ携帯電話のメールに入れておいた落語の文章を参照しながら、昔覚えた「がまの油」の口上の部分をさらってみたりします。「さぁさぁ、ご用とお急ぎでない方はゆっくりと見ておいでー、遠目山越し笠の内、近寄らざればものの合色と理方が分からない!」といったように。これをブツブツ言いながら歩いていると、後ろから女性二人連れの歩き遍路さんが、不思議そうな目をして追い抜いていきました。「あ、いま落語覚えながら歩いてるんです・・・」といいわけはしましたが。
きょうは24番最御崎寺(ほつみざきじ)、25番津照寺(しんしょうじ)、26番金剛頂寺(こんごうちょうじ)と3寺を巡りました。泊まりは、この金剛頂寺の宿坊。お寺が運営しているお遍路用の宿なのですが、これがまた、キレイで非常に快適なのです!いままで泊まったどの民宿・ホテルよりも快適で、お風呂も広く、山の上なので景色も良く、洗濯機も使え、宿代も安く、しかもごはんがおいしい!今がまさに旬のカツオのたたきが出たので、思わずビールを頼んでしまいました。この宿、相当オススメです。あす朝6時から「おつとめ」といって、お坊さんの説教を聞いたり一緒にお経を唱えたりしなくてはならないのですが、それも旅のいい思い出になるでしょう。ただ、脚が痛くて正座ができないんですよね、今は・・・・。そういえば、落語を覚えている時に通りがかった女性のお遍路さん(30代半ばぐらいか?)2人も同宿でした。晩ご飯で交わした会話によると、2人ともご主人がいらして、旦那さんを置いてきて友達同士で来ているのだそうです。
明日は30キロ先にある27番神峯寺(こうのみねじ)を目指しますが、左脚の状況をみながら行きたいと思います。ではまた。
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