(央)です。北野誠さんが謹慎する直前に、ご自身の父親の自死についても赤裸々に触れ書き上げていた「死んだら、あかん!」読了しました。
私自身、成人してから…というよりつい最近(といつまでも当人には思えるものなのです)、彼と同じ経験をしました。
私は関東在住で”サイキッカー”ではないものの、北野氏のテレビでの怪奇リポートや、「お前らいくな!」「続・お前らいくな。」などの本を読み、好奇心と人間愛に満ちた氏の怪奇系仕事がそもそも好きなのです(もちろん「探偵!ナイトスクープ」のお仕事も)。
そんな事情もあり、客観的に読むには正直本書は、大変重い。
偶然にも刊行のころに今回のような無期限謹慎騒動が起きるとは何と皮肉な… でも、だからこそ、氏には本書の題名「死んだら、あかん!」を全うしてほしいと切に思います。
本文にあることをあえて繰り返しますが、「死なないで生きること」、これは私(読者)と、北野氏との契約なのです。
仕事観、結婚観まで大きく揺るがされる心情を率直につづった本書はぜひ多くの方に読まれるべきものと思います。
この本を買って読み紹介することで静かに応援の意と、「自死遺族の気持ち」を発表した勇気への謝意を表したいと思います…「それでも生きなならん」のです、本当に。