同級生といっても、店主の坂井保臣(さかい・やすおみ)クンは覚えてないだろーなー。
クラスは一緒になったことなくて、休み時間にたまにバスケをするぐらいだったから。
あれ、クラスが違うと同級生とは言わない? 同窓生? 同学年?
まあ、それはさておき、九段・斑鳩と言えば、
既にラーメン界に名を轟かせて久しい名店ですが、
それ以上に、ボクにとっては同級生の店ということで、いつも気にかかっていた存在でした。
でも、実はここ3、4年ぐらい行ってなかったのです!
ラーメンブログを始めるに当たり、
基本からおさえ直そうと思い、店を尋ねたのですが、
相変わらず行列ですねえ。
昼の部が終わる午後3時の10分ぐらいに行ったのですが、
10人ぐらい並んでいました。
結局、食事にありつけたのは並んでから25分後。
実は、ここ数年足が遠ざかっていたのは、
いつ行っても行列が出来ていたからなんです。
もちろん、名店の証明ではあると思うのですが、
お腹が空いている時、時間がない時は、
ちょっと並ぶ気がうせてしまうんです。
行列がイヤなら、人気ラーメン店に行く資格ない?
確かに、おっしゃる通りです。
それは分かっていつつも、ボクはラーメンの良さというのは
気軽に、手早く食べられることだと思うんです。
「ラーメン食べたい」という食欲の中には、
「すぐに食べたい」という欲求が多分に含まれていると思うんです。
これってボクだけかなあ。
それは、頼むとすぐ出てくるというイメージの食べ物だからなのか、
独特の香りに誘われるのか、単にラーメンが大好きだからなのか良くワカリマセン。
フランス料理だと、メーンやデザートまで色々な料理が出てくる時間を楽しむものだから、
店に行って、「早くもってこい!」と、テーブル叩きたくなる気分にはならないでしょ。
ラーメン店で待たされてる状況というのは、どうも耐え難い。
だって長時間待っても、5分やそこいらで食べ終わってしまうのですから。
早く食べないと伸びちゃうしね。
待った分の時間と、食べて幸せになる時間のバランスを考えると、
どうしても行列の長さを見ただけで、行く気がうせてしまうわけなんです。
そこで、ラーメン店には、ぜひとも行列しなくても食べられる工夫をしてほしい
と思うのですが、行列=名店の証しという風潮の中、
それは無理なのかなあ。
中には、ホントに店内が狭いだけで、「そりゃ行列になるよ!」って
ツッコミたくなる店もあります。
客に待たせず食べさせる、ということをモットーにするのも名店に必要なことだと思うのですが。
話を斑鳩に戻しましょう。
今回、久しぶりに行って改めて思ったのは、
斑鳩は工夫すれば、もうちょっと待たずに食べられる、ということなのです。
あ、工夫は店側のですよ。待たずに食べられる裏ワザとかではないです。
斑鳩の最大の特徴にして弱点であるのは、
店員さんの紳士的な接客対応だと思うんです。
黒いシャツに身を包んだ店員さんたちは、
美容師か! と言いたくなるほどのイケメンもいたりして、
それぞれ、ソフトな語り口で優しく店に案内してくれます。
そもそも親会社がアパレル関係だから、という理由もあるのでしょうか。
その対応は、他に比類ないほど素晴らしいのですが、
逆に言うと、ラーメン店にしては、動きが緩慢!
ということでもあると思うのです。
おそらく、店のポリシーは、従来のラーメン店になかった
懇切丁寧な接客と、こだわり抜いた素材で
ゆっくりラーメンを楽しんでほしい、ということなのでしょう。
店のスペースの割には、イスの数も少なくて、
一人一人の席はゆったりした広さを保てます。
店員さんの数も客数にしては、多めだと思います。
ところが、店員さんはお客さんを待たせていようと、
急いでいる感じが全くない。
あくまで紳士的に、丁寧に、スタイリッシュに動くのです。
汗一つかきません。
うーん、ボクは、昔ながらのラーメン店のイメージに
とらわれ過ぎているのでしょうか。
かつてのラーメン店のオッちゃんといえば、
たった一人で、汗だくになりながら、
両手にいくつものざるを持って一気に湯切りをし、
一列に並んだどんぶりに、無心になってチャーシューを並べて、
「お待ちどーさまー!」と、同じ言葉繰り返しながら次々にラーメンを出してくれる。
「お勘定、ちょっと待ってね」ということはありますが、
一人で切り盛りする早業に感服しながら、決して食い逃げする気にはなりません(当たり前だよ!)
ラーメン店=早業 というイメージは最近もうないのかな。
ラーメンブログ、初回からラーメンの味には全く触れずに
行数ばかり稼いでしまいました。
あまりにも長くなってしまったので、
斑鳩の味に関しては、後編で書きたいと思います。
こんな感じで、ラーメン店そのものについてではなく、
ラーメンに対する考えや思い出、最近の傾向についても
つづっていけたらなあと思っています。
ご意見・ご感想・情報等、お待ちしております。
POPきよしでした。