皆さん、昨日の「ALL ABOUT コンドルズ」、読んで下さいましてありがとうございました。知り合いの感想を聞くと「『NEO』で知ってました」「バンドでも盛り上がってるねー」なんていう声が多くて、彼らも有名になったことを実感します。私の目利きぶりを自慢するわけじゃないけど、ウチの新聞というか、ワタクシは7年前から彼らに注目して、記事も書きまくってたんですよー。そんなわけで、ジョン・キャメロン・ミッチェルに続く「極私的」シリーズ、強引にやっちゃいます!
★21世紀で最も期待される振付家として登場
近藤良平氏が読売新聞に初登場したのは、2001年1月17日。「新世輝」と題する、21世紀で大活躍しそうな各界の注目株を紹介する13回の連載企画でした。登場したのが、俳優の浅野忠信、歌舞伎の尾上菊之助、劇作家のケラ、歌手の鬼束ちひろ、映画監督の石井克人、ジャズ歌手の小林桂といった面々。その中で、ダンス界代表、21世紀に最も期待される振付家として登場をお願いしたのです。
★今と変わらぬ幸福感
記事の導入部は、こんな感じでした。
コンテンポラリーダンスは難解ーーと敬遠しがちな人はコンドルズを見て欲しい。学生服姿 の男がめいっぱい踊り、映像や人形劇、コントを盛り込んだ青春ドラマを繰り広げる。笑い転げて幸せな気分になれるはずだ。
まあ、その前年に初めて、彼らのステージを初めて見た時の興奮がうかがえるし、今とやってることが何ら変わってないことがうかがえますよね。そして、良平氏の主な発言を拾うと。
「コンテポラリーダンスを見るとき、考えることが優先されるという固定観念がある。だから、思いっきり笑わせて、考える要素を減らしたいんですよ」
「夢は五大陸すべてで公演を開くことです」
現在、これだけブレークしてるのですから、良平氏が最初の発言で語った狙いは全くズレていません。そして、北南米、アジア、オーストラリアで公演を成功させているのだから、残る目標はアフリカだけだということが分かりますね。
★大手町で大胆パフォーマンス
写真ですが、大手町のオフィス街で大胆ロケを敢行しました。その時は何度も高くジャンプしてもらったり、跳躍してるのを思いっきりローアングルから取ったりと、カメラマンの執拗な要求に嫌な顔もせずに応じてくれました。でも、採用されたのが意外と無難なカットになってしまいました。ごめんなさいね良平さん。HARU氏のように格好いいジャンプをバシっと撮るのって難しいんですね。
★公演評、トップ記事も登場
この2001年は、彼らに取って大躍進の年でした。NYタイムズに「日本のモンティ・パイソンだ」と絶賛されたり、アジア4都市公演や、三池崇史監督の「カタクリ家の幸福」で丹波哲郎や忌野清志郎、、松坂慶子ら大物たちを振り付けたりもしました。紙面的にも、3月に「オーバー・ザ・レインボー」の公演評を載せ、8月には芸能面のトップ記事で良平&勝山氏の大きなインタビューを掲載しています。そん時は、取材応接室で「踊ってください」とお願いしたら、本当にやってくれたんだよなあ。
★公式プロフィールの冒頭に
今もそうですが、当時もダンスというジャンルはマイナーだから、記事を通すためにいろいろと説得材料を集めるのに苦労したものです。でも、彼らの活躍ぶりを見て、私自身、「目の付け所は間違ってなかったんだ」とほくそ笑んだことも記憶に残ってます。
また、彼らも「新世輝」の記事を気に入ってくれ、良平氏のプロフィルの冒頭に「読売新聞に『21世紀に最も注目される振付家』として紹介された」とワザワザ書いてくれました。当時、駆け出しのダンス担当記者としては「私などのチョイスでいいのかなあ」など照れつつも、「何て応援のしがいのある人たちなんだ」と感動したものです。
そんなわけで、次回は知られざる「極秘プロジェクト」について紹介しましょう。とにかく、今週のPopStyleブログはコンドルズが一杯です!
特製「V祈願 ジャイアンツ体操」は→G+映像
奇跡の3アイテムプレゼントは→19日更新のブログ
「ALL ABOUT」掲載紙購入法は→18日更新のブログ
なお、私のささやかな記者生活での感動がつづられた「極私的シリーズ」の第1弾(まだ、完結してませんが)、ジョン・キャメロン・ミッチェル編のバックナンバーは、以下のアイコンをクリックすれば読めます。
①初インタビュー01年 、②初代ヘドウィグ三上博史編 、③2代目ヘドウィグ山本耕史編
そして、Corichブログウォッチは「秋の陣」とも言える大混戦模様です!私らも20位内から転落しそう!参戦以来、最大のピンチです。応援クリックをバシバシお願いします。
感想、質問は、popdtyle@yomiuri.com まで。