Pop Styleブログ

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 新米宝塚担当の田上記者と演劇担当の小間井記者が現在、東京宝塚劇場で公演中の「アウグストゥスー尊厳ある者―/Cool Beast!!」について、花組について語り合います。今日は第2弾です。

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【初めてのショー観劇】

田上:今回は芝居とショーの2本立て。初めてショーを見ました。

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小間井:「Cool Beast!!」。野獣がテーマということで、ありそうでなかった情熱的なショーでしたね。

田上:金のラメの人がたくさん出てきたり、衣装がどんどん変わって、お祭りのようで楽しかったです。特にここでは、トップスター・柚香さんの魅力が存分に発揮されていました。

小間井:柚香さんは入団直後から抜群の華と目力の強さで目立っていたので、作・演出の藤井大介さんはそこに目を付けたのだと思います。ぴったりなテーマですね。

田上:男役ながら、柚香さんが女装する場面もあって、とても得した気分になりました。

小間井:藤井さんは男役に女性役をあてることが多いですね。

田上:そうなんですね、特にダンスが素晴らしかったです。おそらく「S5 テラ・インコニタ」だと思いますが、川のように見える大きな布が後ろに架かっているシーンでの、バレエ風のダンスが表現力、身体能力が素晴らしく幻想的でした。中国山間部の昔の幻想的な映画のような異次元空間を堪能しました。

小間井:布を使った演出は演劇らしくていいですね。


__12田上:あと、気になったのが柚香さんと水美さんが闘うシーンです。なぜか肉をとりあっていて、さらになぜか、ますます大きな肉を金庫から出すというシーンがありました。パンフレットを見ていないと、全く意味が分からず、でもそれが逆に感覚的に面白くて、楽しくなって笑ってしまいました。

小間井:パンフレットには「色気対決」とありましたが……本当に意味分かったの?

田上:いや、そう言われると自信はないですがストーリーとかではなく、その場の感性・表現で楽しませるというのはショーの醍醐味だと思いました。あとは銀橋の上を、多くの方が右から左へ通るダンスが多かったですね。

小間井:えっと、客席から見て右側が「上手」、左側が「下手」と言います。「右」「左」だと観客から見てなのか、出演者から見てなのか混同するので覚えてね。

田上:なるほど! 勉強になります。席が1階だったこともあり、出演者の皆さんと目が合っている様な気が……しかも同じ方がずっと私を満面の笑みで見て下さっている(ような気がして)とっても緊張して、恥ずかしがってしまいました。

小間井:確かに緊張しますね!

田上:それからは銀橋で近くの方を直視できず、ずっと遠くだったり、中央部分を見るようにしていました。自意識過剰ですみません……。

 

【田上記者の質問コーナー】

田上:今回も、芝居では概念的な黒いキャラクターがいました。あれは「妬み・憎しみ」をイメージしたキャラクターでしょうか?

小間井:そうだと思います。登場人物が憎しみを感じるとじわじわと増殖していく感じがこわかったですね。

田上:前回は1階上手で見て、今回は1階下手から見ました。席ごとに全然見え方が違いました。席を取ること自体困難だとは思いますが、作品の種類によって、オススメの席は変わるものでしょうか?

小間井:座席によって全然見え方は違いますね。スターさんは目線の配り方にはかなり気を使っているのでどこにいても万遍なく目線はくれますね。2階席ももちろんたくさん見てくれますよ。ショーなどは2階席から

見るとフォーメーションがよく見えてきれいだなと思うことがありますね。今はコロナ禍のため、客席降りがないのですが、客席降りがある場合は、期せずしてスターさんが席の近くに来ることがあり、後ろの方の席でも「神席」となる場合もあります。

田上:そうなんですね。小間井さんが記憶する神席は?

小間井:以前、全国ツアーのショーで、後方の出口からトップスターさんがパッと現れて、後方通路にいるお客さんはみんなトップさんと握手していました。あとは客席に降りてきたスターさんがいたずらっぽくお客さんの膝の上に座るとかも。また、毎回、最前列のセンターの人に薔薇1輪が手渡さる趣向のショーも以前ありました。

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田上:いいなぁ、今はちょっと考えられないですね。

小間井:早くこんな日常が戻ってくるといいのだけど。

田上:オペラグラスはどのように使っていますか? 見ようと思ったときにさっと取り出してもピントを合わせるのに手間取ってしまい、なかなか活用できていません。

小間井:そうですね、よく言われるのは開演前に緞帳に書いてある文字をオペラでのぞいてピントを合わせておく……とか言いますね。ただ、出演者は緞帳より後ろにいるのであまりおすすめはしませんけど。

田上:なるほど……。

小間井:「歌劇」「宝塚GRAPH」などでは制作の裏話などが載っているのでそれを読んで確認する

のに使っていますね。衣装のこだわりとか。断じてラブシーンを凝視するためには……。

田上:えっ。

小間井:ははは。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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