Pop Styleブログ

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 みなさま初めまして。popstyle副編集長(自称)の田上拓明です。私事ですが、初めての「ALL ABOUT」に初めての「ブログ」です。キーボードを打つ今も、手汗がじんわり・・。温かく見守ってくださいませ。

 今回は、取材した仲万美さんの取材で紙面には盛り込みきれなかった、こぼれ話を紹介します。

 作品の中では圧倒的オーラを放つ万美さんですが、実際に会うと、とてもフレンドリー。本当に。私と同年代ということもあり、クラスメートと話しているような、親しみやすい雰囲気を作り出してくれました。

 「学生時代のダンスの思い出」「実は上がり症?」「映画(ドリームズ・オン・ファイア)に込めた思い」などなど、テーマ毎にインタビューを抜粋・編集しております。ぜひ読んで行ってください。

 

【万美さんのダンス創世記】

――ダンスを始めたのは5歳の頃。きっかけは、元ダンサーのお母さんの“強い”希望でした。

万美さん)お母さんはもともと熊本の人で、学生時代にミュージカルのダンサーをやっていて、その夢を叶えるためにハタチの時に上京したんですが、夢は叶えられず。で、僕が生まれて。「あんたらダンスやれ」って無理矢理やらされたんです。

ダンスなんか大嫌いで、ずっと「いつ辞めようか」と思ってました。

 ――「大嫌い」と聞いて驚きました。ではなぜ続けられたのでしょう。

万美さん)姉は年上のクラスで、目立っていたんですよね。だから、「お姉ちゃんに負けたくない」と思っていて、負けたくないと思っているうちにダンスが好きになってしましました。僕どうしたらいいのみたいな(笑)

――バンビという名前はいつから?

A)中学生のとき、5人の女の子のダンス仲間がいて、ニックネームの話しになって「てか、お前ってさ、ディズニーのバンビに似ているよね」って話しになって、常にぴょんぴょんぴょんぴょん跳ねていたんで。初めは仲間内だけだったのに、名前だけが外のグループにも飛び火していって、逆に誰も本名を覚えてくれなくなりました(笑)

 

――紙面ではさらっと書いていますが、高校生の頃から仕事につながる。すごいことですよね。オーディションをたくさん受けたりしていたんでしょうか。

 A)「オーディションは一切受けたことがなくて。ツテですね」

――なぜ、白羽の矢が立ったのでしょう。

 A)目立ちたがりだったからかな?「良い意味でバンビは協調性ないじゃん?だから、仕事を与えてもなんか、自由にやってくれるからいいんだよね。絵になるんだよね」と言われたことはあります。

 

――その後、どんどんダンサーとして腕を上げていく万美さん。ブレイクの一因ともなるマドンナさんとの仕事のきっかけは、娘・・・!

A)「娘がYouTubeで動画を見つけて、『ママこのふたり雇った方がいいよ』って感じらしいです」

 


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 【女優としての万美さん】

 ――女優デビューは「チワワちゃん」。当時は、ダンスに対して、初めて「嫌い」という気持ちを持ち始めた時期。ある意味、運命的とも言える女優のオファーでした。

A)当時は、「好きなダンスを仕事にできて良いよね、羨ましい」ってよく言われていたんですけど、内心「嫌いになると本当に辛いよ」って思ってました。「好きなことを仕事にするって結構きついんだな」って。

そんなとき、映画「チワワちゃん」のオーディションのオファーをもらって、演技なんかやったことないですよって。でも、「ダンサー」っていう枠を外したタイミングだったので、合格するかは分からんけどやってみようと。

 監督の二宮さんからは「芝居じゃなくて、仲万美が面白いかどうかをみたい」と言われました。役柄は、ダンスやっていて、クラブでたばこすってお酒飲んでウェーイみたいな(笑)。で、うかっちゃって。セリフ覚えるのも初めてでしたが、頑張りました。

 

――さらに同年、舞台デビューも果たし、転機の年になりました。

A)急にロックオペラで「ジュリエット役」・・・。お芝居の経験ないので、いいんですか!?という感じでした。しかも歌も歌うと、人前で歌ったことないのにオファーが来て、めちゃくちゃ音痴だったらどうするんですと聞いたら、「見た目的にたぶん歌えるんだよ」って。(笑)実は僕、一番好きな映画がレオナルド・ディカプリオがロミオ役の「ロミオとジュリエット」だったんです。サウンドトラックも持っているくらい。だから資料開いたら混乱しちゃって、「一番好きな映画なんです」、「じゃあいいじゃんやろうよ」みたいな。

――映画と舞台は違いましたか?

A)舞台は生もので、セリフを噛もうが忘れようがどんどん進んでいってしまう。私は同じことは2回もできないから、初日が何度もあるような感覚でした。

「実は、緊張しいの上がり症なんです」。舞台袖で吐き気をもよおすくらい。絶対向いてないと思っていたんですよ。 

――ダンサーとしては、世界的なステージで踊ってきているはず。どうして、今更??

A)マドンナのステージは、規模がでかすぎて人が米粒くらいだから見えなくて(笑)でも人間が見えちゃうとだめなんです。やる前は、着替えれないとか、トイレから出てこれないとか。あとは、お母さんが言うには小さい頃からの癖なんですけど、壁に頭をぶつける癖があって、舞台の時もセットに頭ぶつけて、固いから本番前にたんこぶできちゃったりしました(笑)始まってしまえば、大丈夫なんですけどね。

 ――ルーチンですか?

A)いや、絶対やらないほうがいいことなんですよ(笑)別に緊張ほぐれないですから。

 


【映画「ドリームズ・オン・ファイア」の見どころ】

――万美さん演じるユメは、人に出会いながらダンスを磨いていく。ということは、当初はわざと下手に踊っているんですか?

A)田舎から上京してきた夢ちゃんはきっと、流行のダンス動画を見ていたはず。と思うと、今、ダンス界隈ではヴォーグっていわれる「手」を使うダンス。だから逆に手しか踊れないと考えました。で、色々な人に会って、最終的に踊ったのは――。(※サービス精神旺盛な万美さん。全て詳しく説明して下さいましたが、これ以降は映画本編のお楽しみで!)

 

――ただ、そのユメのダンサーとしての気持ちの流れは作中には明言されていません。

その時の気持ちを万美さんは「自分の中では決めていますが、それは自分の中で納得すればいいかなみたいな」と表現しています。その感覚は、女優・門脇麦さんとの話しからヒントを得たそうです。

A)デビュー作「チワワちゃん」で仲良くなったんです。その時に「お芝居は正解や不正解はないと、監督がOKと言っても、見る人は違うと思うかも知れないし、何が良くて何が悪いかなんて分からない。だから思うようにやったらいいんじゃない?」と言ってくれて。

―― ユメさんはダンサーとして様々な出会いを通じて腕を磨いていますが、万美さんもまた、様々な作品から女優としてのエッセンスを学び取っているようですね。最後に改めて、映画の見どころをお願いします!

A)まず、日本にはこんな世界・ダンスがあるんだと、ダンスを知らない方でも楽しんでもらえると思います。もちろんダンスやっている僕でも、普段知らないディープな世界を楽しめました。

 あとは、「夢」って絶対に、100%叶うなんてことはない。挫折もあるし、違う道に進むこともあるし、でもそれがあなたが選んだ道であって、それが正解だよって伝えたい。後は、とりあえず楽しむことが一番。それは何でも、夢だけでなくても自分の趣味でも、とりあえず楽しむことが一番だと思うし、今、好きなことがあって楽しんでいることがあったら、精一杯、嫌いになるくらいまでやり続けてってところも、作品を通じて伝わればと思っています!

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【プレゼント】仲万美さんサイン入り映画「ドリームズ・オン・ファイア」のポスターを3人にプレゼントします。応募には5月12日夕刊の「popstyle」紙面に掲載したキーワードが必要です。応募はこちら 、または、https://qooker.jp/Q/ja/popstyle/taikai/ をクリックしてください。5月16日(日)午後11時締め切りです。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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