初のエッセー「こう見えて元タカラジェンヌです」(左右社)刊行記念!
今週も、著者の天真みちるさん インタビュー番外編をお送りします。
【宴会芸にも及ぶ!「巨匠」のダメ出し】
――「オーシャンズ11」のオーディションで、座付き演出家の小池修一郎さん(=巨匠)に、渾身のタンバリン芸を冷たくスルーされたエピソードがおかしかったです。
あれは泣きそうになりました……。でも、その小池先生が、私が「SMAP×SMAP」で芸を披露したのを見て、やたら「タンバリン、タンバリン」と言うようになったんですよ。
――あら! 小池先生、割とミーハーなんですね?
まぁ、そうなんです。「天真、もっとやりなさい!」って。小池先生が紫綬褒章を受章されたとき、宝塚ホテルでお祝いをしたんです。先生の作品に出演された、そうそうたる俳優のみなさんや、私たちタカラジェンヌもパーティーに出席しました。で、お祝いといえば余興ですよね。
――花組は、どんな余興を?
小池先生が花組で担当された作品のパロディーです。歌詞を変えてつないでいく。当時、明日海りおさんのトップスターお披露目公演「エリザベート」(※巨匠演出)の集合日が控えていたので、「よろしくお願いいたします」の意味も込めて、締めは「エリザベート」から「最後のダンス」。上級生の方が、「ここで、たそセンター。タンバリン芸やって」と構成してくださって。タンバリンを振って踊りながら、替え歌による「最後のダンス」を熱唱しました。
――大ウケしたでしょう!
はい、まぁ…。でも、その後の集合日、小池先生はあいさつで「先日は私のためにありがとう」と淡々とおっしゃりつつ、「でも!花組の余興は! 天真に頼りすぎですよ!」って怒り出したんです。みんな、「待って……。お祝いの余興にもダメ出しするの……」ってなりました。小池先生との、忘れられない思い出です。
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読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。