3月31日の読売新聞夕刊「popstyle」で掲載した、宝塚歌劇団の元男役、天真みちるさんのインタビュー。
白熱した取材は長時間にわたったものの、原稿ではお話のほんの一部しかお伝えできませんでした。これでは、もったいなさすぎる……。
そこで!
初のエッセー「こう見えて元タカラジェンヌです」(左右社)刊行記念!
天真みちるさん インタビュー番外編(上中下)をブログでお伝えいたします!
【「エリザベート」ガラコン稽古場でトキめく】
――そうそうたる元タカラジェンヌが集い、4月に開幕する「エリザベートTAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート」に出演されますね。お稽古場はいかがですか。
出演しなければ、決して見ることのできなかったスターのみなさんと一緒にお稽古しているんですが……、各組のDNAを感じてめっちゃトキめきます。例えば、(元星組トップスターの)稔幸さんが演じるフランツ・ヨーゼフには、「星組さんの発声だ!」とか。スターの方々のお姿に、宝塚に代々継承されてきたものが見える。芸のルーツがわかるんです。
――なるほど!
私が退団を決めた理由の一つに、「下級生の姿に以前のトップさんの面影を感じられた」というのがあって。「あぁ、継承された」と実感して、口酸っぱく言っていた中間管理職も、「これからはこの子たちが役割を担ってくれる」と確信できたんです。それで、安心して自分の新しい道を考え、演出家、脚本家を目指すことにしました。
――今年から、役者としても再始動しました。
舞台に立って表現することの大切さを改めて感じています。ただ、やっぱり自分は、宝塚を外側から見て「うん、うん!」となるタイプの人間なんですよね。「はい、ここ! 継承されていますね」(※増田明美さん風)って、副音声で説明したいタイプ。「はい、こちら注目してください」とか、解説したい。とは言いつつ、同じ板の上に乗る以上は、遠慮せず堂々とやりたいけど……。今はちょっとトキメキの方が勝って、照れちゃうんですよねぇ。
――天真さんがファンだったころの、憧れのスターさんは?
(元宙組トップスターの)姿月あさとさんです! 畏れ多いことに、姿月さんともご一緒するんですよぉ。どうなっちゃうんだろう……。同期には、「ついに共演じゃん!」と励まされています。
――ガラ・コンサートの見どころは?
もう、全バージョン見ていただきたいです。私も「ギャラはいりません、この場にいられるだけで」という気持ちなので。「むしろ払います」みたいな。「仕事だからね?」と自分に言い聞かせてはいるのですが。稽古場では、スターの方々が目の前で演じてくださるので、稽古場が稽古場じゃなくなるんですよ。きっと、見る方は幸せになれます!
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【プレゼント】松下洸平さんライブツアーグッズを3人にプレゼントします。応募には3月31日夕刊の「popstyle」紙面に掲載したキーワードの答えが必要です。応募はこちら 、または、https://qooker.jp/Q/ja/popstyle/taikai/ をクリックしてください。4月4日(日)午後11時締め切りです。
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