9月27日に人気ドラマ「半沢直樹」が最終回を迎えました。 主演の堺雅人さんは、過去2回、popstyleのメインコーナー「ALL ABOUT」に登場していただきました(2012年12月12日、17年11月22日号)。つまり「pop友」なのです。そんなpop友の活躍を放っておけない編集室の面々が集まり、「半沢直樹」話に花を咲かせました。
森田7代目編集長「最終回の平均視聴率は関東地区32.7%、関西地区34.7%と人気の高さでした」
川床編集室員「7年前の前作同様、期待を裏切らないどころか、それ以上。原作はすべて持っているけど、あえて『積ん読』にして、ドラマに集中したのは正解だった」
祐成2代目編集長「半沢ロスです。この喪失感は『やすらぎの郷』以来」
森「なんで、こんなにハマるんだろう? 地上波で時代劇が放送されなくなって、勧善懲悪のドラマに飢えている人が多いからだとよく言われているけれど、うなずける部分もあるかなあ」
川「そうそう。悪い奴らがメッタメタにやられるのを見るのが痛快だった」
祐「濃さがいいんだよ。演劇の取材を長くやってきた身としては、濃いキャラの演劇人たちが、舞台上そのままの大きな演技をやってくれたことが、『濃さ』を高めたのだと思う」
森「誰の演技が印象的でしたか?」
祐「大和田取締役の香川照之さん、伊佐山部長役の市川猿之助さん、そして帝国航空のグレートキャプテン・鈴木壮麻さん、東京セントラル証券社長役の益岡徹さん。彼らがいい演技をすると『よっ、澤瀉屋』『よっ、元劇団四季』『よっ、無名塾』と声を掛けたくなった」
川「歌舞伎、ミュージカル、お笑いといった各ジャンルから一流の表現者がそろって出演していましたね。私のお気に入りも、グレートキャプテンこと鈴木壮麻さん。かっこよかったなあ」
森「やはり私は堺さんかなあ。実直に銀行に尽くしてきたのに報われず。それでも腐らず、逆に部下を鼓舞する。踏まれて強くなる麦のような、そんな半沢を見事に演じきったと思います」
祐「その感動のまま、理不尽な上司に『やられたらやり返す。倍返しだ』って啖呵切ってみたら」
森「そんなことしたら、私は、おしまいdeath」
川「ってことは、理不尽な上司はいるんですね?」
森「はあ? 最近耳が遠くてねえ」
祐「小童、はよやれ!」
川「こういうインパクトのあるセリフも魅力ですよね。大和田取締役の『死んでも嫌だね!』とか」
森「白井大臣の『い・ま・じゃ・な・い』『恥を知りなさい』も風刺が効いていましたね。こういった小ネタの仕込み具合にも、スタッフの作品に対する愛情を感じます。『踊る大捜査線』もそうだったように」
祐「『東京中央銀行の生き字引』こと富岡役の浅野和之さん、紀本常務役の段田安則さんは、読売演劇大賞の最優秀男優賞受賞者。このコンビのぶつかり合いも見応えがあった。popstyleの常連、井上芳雄さんも出演していた」
川「今のご時世、頑張ることとか、熱くなることに『意識高い』『無駄』とか、冷笑されたりすることがあるけれど、半沢を見ていると『熱くて何が悪い!』と思える。コロナ禍でも良いものを作ろうという制作側の気概を感じました」
祐「落ち込んだら剣道しちゃうんだから、コロナ禍で人付き合いが希薄になる中、濃いキャラクターの濃密なぶつかり合いに心打たれた人も多かったんじゃないかなあ」
森「popstyleも見習って、濃い内容の紙面をお届けしたいですね。『半沢直樹』第3弾は、また7年後でしょうか。その時はもしかして、頭取? いずれにしろ続編が楽しみです」
「半沢直樹」主な出演者の「ALL ABOUT」登場データ(いずれも夕刊)
堺雅人さん・・・2012年12月12日、2017年11月22日
上戸彩さん・・・2009年8月26日
及川光博さん・・2015年1月7日
市川猿之助さん・2019年11月6日
古田新太さん・・2015年7月8日
井上芳雄さん・・2018年6月13日、2018年10月31日
宮野真守さん・・2016年2月3日
登場紙面は、図書館などにある縮刷版のほか、
・ヨミダスパーソナル(https://database.yomiuri.co.jp/about/kensaku/)
または
・「記念日の新聞」記事コピーサービス(https://yomiuri-plus.com/hensyu/memorial.html)
で読むことができます。
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