Pop Styleブログ

本文です
前の記事

紅ゆずる颯爽!

2017年1月25日

★ALL ABOUT 紅ゆずる★

 

Img_1481

 こんにちは、今回の読売水曜夕刊ポップスタイルは、「ALL ABOUT 紅ゆずる」。宝塚歌劇星組新トップスターの紅ゆずるさんを特集します。

次世代の韓流スターを紹介する「シムクン韓流」は、視聴率王子こと、チ・チャンウクさんが登場。

「SCENE」はピコ太郎の話題と、元花組トップスター春野寿美礼さんのコンサートの模様をお届けします。

大人気、辛酸なめ子さんエッセー「じわじわ時事ワード」は、「埼玉の紅白」として近年注目を集める「埼玉政財界チャリティ歌謡祭」について。埼玉県出身の辛酸さんならではの見解に注目です。

ニコニコ動画は「ウサギがピラニアのようになる映像」。とっても気になりますね。

5コママンガ「水よう日の花子さん」も癒やされますよ!

今週も盛りだくさんの内容をお楽しみに!

★取材裏話:トップの貫禄★ 

 

Img_1483

 ブログでは、記事に掲載しきれなかった話をつづっていきたいと思います。

 取材は宝塚ファンにはおなじみのあの場所で行いました、分かりますでしょうか?

 今回紙面では、紅さんにこれまでで印象に残る役を挙げてもらったのですが、意外にも2008年の新人公演以前の話を多くされていたのが印象的でした。写真が残っていない役も多く、紹介しきれなかったのですが、紅さんにとって、スターではなかった時代がいかに大事だったかを物語っているような気がしました。

 例えば…大事な役について

 ・「シークレットハンター」新人公演、ダゴベールの父(本役・英真なおき)…本当にできなくて、英真さんにいちから教えていただいた

 ・「龍星」達懶(だらん)…美稀千種さんと義兄弟の役で、本当にできなさすぎて、でも「あのときからファンになりました」って言ってくださる方が多い役です。美稀さんをいまだに「あにき」と呼んでいます

 「入団成績が悪かった」と話す紅さんですが、その割りにはいい役をもらっていたそうです。しかし、その後、「冬の時代」があったと言います。

 「あきらめられたのか…やっぱり場面に同期や後輩が入っていて、自分が入っていないと悔しいんですね。でも今となってはよかったと思います。そういう経験がないと、たぶん役をもらえない子の気持ちが分からないし、組子の気持ちが分かってあげられないので。だから、トップとしてはなるべくみんなを出してあげたいといつも思っています。場数だと思うんですよね、出したらその子なりに考えて必ず上達すると思うんです」と話します。

 なかなか役がつかなくて苦しんでいる下級生を見ると、「その思いを絶対に忘れてはいけない」と努めて話すそうです。「すごくいい経験をしている。いやかもしれないけど、あとあと(その経験が)あって良かったなって思うから、必ず」と。

 スターになってからは「責任感は違うけど、いつでも代わりはいると思っていましたから。この役もらえてラッキーという思いはなく、『ヤバい』と隣り合わせできました。手を抜いたことは一度もないし、辞めたいと思ったことも一度もありません」と言い切ります。大変さの度合いについては、入団したときからずっと変わらないし、2002年の入団から全力を尽くしてきた。15年、全力を尽くす、その壮絶さがトップを輝かせるのでしょうか。いやはや、すごい世界です。

トップのあり方としては、 「組子を引っ張るのではなく、一緒にがんばる、その方がうまくいくのではないかと思う」と話していた紅さん。早くもトップスターの貫禄が出てきたように思いました。

★編集後記:紅ゆずるに笑いを求めない★

 

Img_1480

 2008年星組スカーレットピンパーネルの新人公演を見たときの衝撃を9年たった今でも忘れられません。「これはすごいスターになる!」と思いました。いつか、「オールアバウトにご登場していただきたい」との思いで来ましたので、今回の企画が成就して本当によかったです。

 紅さんについては何度か取材してきましたが、初めて取材した際、舞台での紅さんとまるで違うのに最初は戸惑いました。見た目はどちらも美しく変わらないのですが、舞台でどっかんどっかん笑いを取る紅さんに比べ、取材時の紅さんはとにかく真面目、熱い、しっかりしている。言葉の奥におかしみを感じるときはありますが、笑いを率先して取りに来る感じはないのです。

 しかし、反省すべきなのは我々の方かもしれません。何かにつけて紅さんに笑いを求めて来なかったか。先日のスカーレットピンパーネルの会見でもそうした空気を感じました。違和感を感じているのはご本人だけではなかったようです。小池修一郎先生も会見で言いました、「紅は面白いところばかりがフィーチャーされるが、(制作発表での)パフォーマンスを見て、奥に秘める憂いが案外、魅力となっていくのではないか」と。

 だから私は宣言します、紅ゆずるに余計な笑いは求めないと。これからは紅さんの舞台を真正面から見ていきたいと思っています。コメディエンヌとしての紅さんも引き続き、楽しみにしていますが、全くのシリアスタッチも似合うと思いますし、彼女ならではの繊細な芝居に期待しています。何よりもご本人が一番よく分かっていると思います。舞台人は舞台で勝負するしかないのだと。

Img_1482

【プレゼント】星組「THE SCARLET PIMPERNEL」の東京宝塚劇場、5月20日土曜日11時公演のS席ペアチケットを2組に、紅ゆずるさんのサイン入りインスタント写真を3人に、チ・チャンウクさんのインスタント写真を3人にプレゼントします。紙面掲載のキーワードが必要です。応募はこちら 、または、https://qooker.jp/Q/ja/popstyle/taikai/ をクリックしてください。1月29日(日)午後11時締め切りです。

チケットについてですが、権利の譲渡・転売はご遠慮ください。応募された方ご本人が観劇される前提でお申し込みください。当選者確定後、メールかお電話で当選の意思をご確認いたします。チケットは観劇当日、身分証明書などとの照会の上、劇場でお渡しします。ご了承ください。

プレゼント申し込みの際、集合住宅にお住まいの方は部屋番号もご記入ください。部屋番号不明で、当選したのにプレゼントが編集部に戻ってくるケースが散見されます。ご注意ください。

※夕刊をご購読でない方は、駅売店などでお求め下さい。50円です。また、よみうりショップでも紙面販売を受け付けております。詳しくは、こちら↓の紙面購入方法をご覧下さい。http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/yukan.htm

前の記事

 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

掲載紙購入方法
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30