Pop Styleブログ

本文です
前の記事

東京ポッド許可局というラジオ番組をご存じでしょうか。マキタスポーツさん、プチ鹿島さん、サンキュータツオさんの仲良し芸人3人が、様々な「論」を語り合う番組です。もともと2008年から自主制作のポッドキャスト番組として始まりましたが、13年からTBSのラジオ番組に”昇格”したというレアな進化をたどっています。当初は金曜深夜4時という注目されにくい時間帯の放送でしたが、9月26日から月曜深夜0時に進出。伊集院光さんの人気番組の前枠という熱い時間です。ポップスタイルは2010年頃彼らに注目し、11年には記事として紹介しました。このおめでたい時間枠異動を記念し、当時の記事を改めて書き起こしてみました。「へへ、前から知ってたんだぞ」って自慢したいんです。すみません。さて、どんな記事だったんでしょう。ちょっとのぞいてみましょう。

 3人の知的芸人が自主制作するポッドキャスト番組「東京ポッド許可局」が話題です。テレビやお笑い、趣味などについてトークを繰り広げるだけなのですが、ぶつけ合う理屈に深みがあり、“目からウロコ”が連続する展開が受けているのです。昨年は書籍化され、今年8月には初の大イベントが行われます。
 出演者は、マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオという30歳代半ばから40歳代前半の3人。
 語り合うテーマは、本職のお笑いから、時事ネタ、好きな食べ物など身近な話までと様々です。その上、3人は音楽やアニメ、プロレスなどに造詣が深く、発想力も豊か。プロレスラーと江頭2:50など体を張った芸人の共通性を「悪性エンターテインメント」という言葉で定義したり、「『かぶれやすい』という意味で、長渕剛と片岡鶴太郎は似てる」という発言が飛び出すなど、思わずひざをたたいてしまう議論が展開されているのです。
 「M-1グランプリ」の展開を予想するなど、お笑いの本質に切り込むことも多いのですが、彼ら自身は決して売れっ子ではありません。そんな立場をわきまえないトークが可能なのは、「事務所に関係なく、個人個人で始めたことだから」(サンキュータツオ)。
 「そもそも居酒屋でしゃべる中で『その考え方面白いじゃん』と言っていたのが始まり」と、プチ鹿島。収録も、喫茶店でレコーダーを前にして行われるという手作り感覚のもの。喫茶店でだべっている芸人の会話に、聞き耳を立てている感覚が味わえるのです。
 ネット上にアップされた音声をダウンロードするポッドキャストなので、ラジオと異なり時間に制約がなく、10分程度で終了する場合も1時間近くも議論が続くことも。配信は、無料です(一定の公開期間を過ぎたアーカイブは有料)。
 そんな独自の番組作りが評判となり、2008年2月から原則毎週日曜日に更新され、もうすぐ200回を迎えます。登録者数は25万人という人気で、昨年は書籍版が刊行されました(新書館/1800円+税)。勢いに乗り、来月には2000人規模の大イベントが開催されます。
 「よく続きますよね。3年やって分かったのは、みんなおしゃべりだってことです」と、マキタスポーツ。テレビの影響で、どんどん芸人のネタが短くなる中、長時間しゃべり続ける芸は貴重かもしれません。

★・・・こんな感じです。ストレート過ぎて面白くないですね。でも、今夜から聞き始めた方には、情報としては整理されているのではないか、と。お役に立てたら幸いです。

前の記事

 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

掲載紙購入方法
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30