どうも、でんでんダイエッター、(森ゾー)です。お久しぶりです。この欄には約8か月ぶりの登場となりますね。
東京から大阪に赴任して早や1年7か月、のんべんだらりと楽しくやっております。専門の落語はもちろん、歌舞伎、文楽、能、狂言、京舞に地唄舞とすっかり上方芸能のトリコになっている私が今回、自信をもっておすすめする好人物が、文楽界きっての美男子太夫、豊竹咲寿大夫(とよたけ・さきじゅだゆう)さん25歳です。まだまだ若手も若手で、「名人」と言われるようになるには、あと50年ぐらいはかかると思いますが、その時までずーっと舞台を見続けていたら、「俺はあの咲寿大夫の浄瑠璃を25歳から聴いてたんだぞ!」と大いに自慢できること請け合いです。そのためにも今から、彼が奮闘する姿を目と耳に焼き付けておきましょう!
私、(森ゾー)は大阪で主に演劇を担当しておりまして、大坂で誕生した伝統芸能、人形浄瑠璃文楽の舞台も毎公演、必ず見に行っております。その中で、余りにも美男子過ぎる太夫(義太夫語り)が目に留まりました。それが今回ご紹介する豊竹咲寿大夫さん(以下、咲寿さん)です。
在阪民放テレビで文楽が特集されるたびに、「イケメン太夫」として取り上げられており、ある番組では、国立文楽劇場をナビゲーターとして案内する咲寿さんを見たコメンテーターが、「余りにもカッコよすぎて、(喋っている)情報が全然頭に入ってこなかった」と告白したほどです。私も、大阪に赴任して初めて咲寿さんの舞台を見た時から、この美青年ぶりならポップスタイルで全国的に大きく紹介できるな・・・・と、虎視眈々とその機会をうかがっていました。
今回、改めて咲寿さんの生い立ちから現在、将来の目標までをインタビューさせていただき、その容姿だけでなく、素直で朗らかな性格にも感銘を受けました。さらに音楽、絵画、スポーツにも精通しているという、とんでもなくすごい人だということが、取材の過程で明らかになりました。
さて、私のいつもの悪い癖で恐縮ですが、今回も余りにもたくさん取材しすぎてしまい、見開き2面では記事と写真が全然、収まりませんでした・・・。ですので、このブログで、紙面には載せきれなかった「咲寿の大阪ミナミ案内」と、「3月巡業日記」の残りの写真(巡業中はほぼ毎日、メールで写真を送ってきてくれていました!)の2本を載せたいと思います。
また、ぜひ併せてご紹介したいのは、咲寿さんの公式ブログ「さきじゅびより」と、ツイッターです。文楽を全く知らない人でも、この2つのサイトを確認していれば、おのずと文楽に興味が沸いてくることと思います。
載せきれなかった記事①「咲寿の大阪ミナミ案内」
咲寿大夫さんのホームグラウンドは国立文楽劇場がある大阪ミナミ。「僕の庭」という街を案内してもらいました。
【竹本座跡(道頓堀)】
ここは、江戸時代の義太夫節の創始者、竹本義太夫が作った人形浄瑠璃の専用劇場の跡地です。今はスタバとTSUTAYAがあって、本を買う時などに来たら、この碑を確認しています。さすがに手は合わせませんが、ゴミが台座の上置いてあったり、自転車が駐輪されていたらすぐに片づけますね。義太夫さんと夢のツーショットって? そんなん、おこがましいですわ!
【グリコ前(道頓堀)】 僕、高校時代は陸上部でした。100メートル走のタイムが11秒6。ちなみに中学時代は体操部で、今でも鉄棒で大車輪ができるし、バク宙もできますよ。バク宙は余興などでやると、喜ばれます。
でも、実は球技が全然ダメなんです。高校時代、技芸員の野球大会で(人間国宝の)竹本住大夫師匠の代走を命じられ、二塁で止まれずに駆け抜けたら、師匠から「お前は浄瑠璃を覚える前に野球を覚えぇ!」と初めて怒られました。
【法善寺横丁】
ここもうちの近所で、よく水掛け不動さんにお参りしてます。この辺りは飲み屋街ですが、大阪にいる時は、あまり飲まないですね。お酒は日本酒とワインが好きです。師匠(豊竹咲大夫)を始め、一門の兄弟子も余り飲めないので、三味線の豊澤龍爾(りょうじ)兄さんや、同年代の人形遣い、吉田玉延(たまのぶ)君と行くことが多いです(森重注:龍爾さんはクール系、玉延さんはジャニーズ系の、どちらも超イケメン!とにかく文楽の若手技芸員には美男子が多いです! 舞台でぜひ確認してみてください。ちなみに人形遣いの中にはワイルド系イケメンもいます)。
【バー「猫娘」(黒門市場近く)】
黒門市場は文楽劇場からもすぐそば。この辺りはとても人情味があって、文楽が育った街という感じがしますね。市場の近くで育ったので、お魚が大好きになりました。劇場の近くにあるこの店は、僕の隠れ家。一人で月1回は来ています。(マスター談「いつも楽しく飲んで帰ってくれる、いいお客さんです。愚痴は一切、聞いたことないですね」)
→載せきれなかった記事②に続く(15日午後6時頃に更新します)
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