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 Jiu_2 どうも、ガチ相撲ダイエッター、(森ゾー)です。一部読者から熱狂 的な反響をいただいた「攻めてるプロデューサー鼎談」も、今回で最終回です。テーマは「今年、注目している芸人」と「今年の目標」です。先週の中編に引き続き、TBSの藤井さんの発言がテレ朝の加地さん、テレ東の伊藤さんよりだいぶ少ないと皆さんも思われるでしょうが、これも前回同様、私の「編集」の結果であります。録音起こし段階での藤井さんの発言の数々を読むと、非常に興味をひかれる内容なのですが、固有名詞などが「クイズ☆タレント名鑑」における有吉弘行さんの解答のように、常に「ピー音」をかぶせなくちゃいけない生々しいレベルのものですから……(半分冗談、半分本当です)。

 ということで、今週も紙面に載せきれなかった鼎談のくだりを、このブログで一気に紹介いたします。紙面で紹介した「注目芸人」のほかにも業界注目の発言が目白押しです。特に、この鼎談の最後の最後で、藤井さんが「意外な人気芸人さんとの、意外なエピソード」を明かしてくれました。この連載の「大オチ」にあたるその部分まで、ごゆっくりとお楽しみください!できれば、この3回の鼎談の感想をメール(popstyle@yomiuri.com)かツイッター(https://twitter.com/#!/popstyle_yomi)にお寄せくださいね! ではどうぞ!

(写真は左からテレビ朝日、加地倫三さん、TBS、藤井健太郎さん、テレビ東京、伊藤隆行さん。芸人さんのイラストは、紙面と同じく土井ラブ平さんです)

――今は、30代後半から40代前半の芸人さんが粒ぞろいの状況ですよね。その点、どう思ってますか?

伊藤 年上でバカなことやってる芸人さんを見て、僕は心の中で「この人、バカだなー、良かったー!」って思ってます。年上の人がバカなことやってると安心するじゃないですか。この人がバカやってるなら俺もバカやっていいんだって。

加地 ヤンチャな姿見るとほっとしますよね。正月に、東野(幸治)さんが「ゴッドタン」出ているの見て、「よし!」と思った。

伊藤 東野さん、「やりすぎコージー」の収録の時に、「伊藤さん、アレ出してくれないですか?」と言ってきて、佐久間(宣行・テレビ東京プロデューサー。「ゴッドタン」の担当)に話したんですよ。あの人、出たい番組を自分から言ってくる。「あの空気に自分も入って勝負したい」と。

加地 そうやって「アメトーーク!」にも出てくる。

伊藤 東野さんはねえ、面白い……。

W1_2  ――今田耕司さんと東野幸治さん、「Wコージー」の違いは?

伊藤 芸人さんとしてはタイプが違いますが、二人とも天才だと思いますよ。でも質が違いますよね、やっぱり。今田さんはね、出ると番組が成立しちゃうんですよ。何でも成立する。

加地 育った環境とか何かあるんですかね?

伊藤 二人とも猫背ですよね。猫背で人を見てる。東野さんはとにかく自由人で。

――ロンブーの田村淳さんはどうですか。

加地 淳がこれ読むと思うと照れくさい。藤井君の印象と僕の印象とは、もしかしたら違うかもしれないですよね。

藤井 僕は……、他の芸人さんと比べても淳さんは、こっちの意図を飲み込んで、形に仕上げる技はすごくうまいと思います。制作側が思っていたゴールにうまく持っていってくれる。

加地 そうね。本当にうまくなりましたね。「ロンドンハーツ」はこの春で14年目か。始めの頃にドッキリ企画とかをやっていた時は、スタジオで回すのはやらなかった。ロンドンブーツがスタジオで立っている企画は、視聴率がついてこないんですよ。何でかというと、見る人に違和感があったから。でも「格付けしあう女たち」企画をやってから、淳本人が司会に対する自信を持って、そこから急変しましたね。それからは、僕らが提案する企画に対して一切、とやかく言わなくなりました。

――最初は言ってました?

加地 言ってましたよ! もうー、現場で「あれイヤだ、これイヤだ」って、「コノヤロー!」みたいな。それは、本人に自信がなくて、怖くてできないから逃げていたみたいですよ。それがね、自信がついたら、全部受け入れるようになったんですね。「ロンハー」で芸人をいじるのと、「クイズ☆タレント名鑑」でいじるのと、またちょっと違う感じですよね。何でだろう? そんな使い分けができる。ずるがしこいんですよ。全部、計算で生きているんでね(笑)

藤井・伊藤 (笑)

――逆に「ロンハー」を見ていて、藤井さんはどう思いますか?

藤井 厳密に言葉にするのは難しいですけど、「ロンハー」と「タレント名鑑」で同じ芸人さんが出ていても、淳さんも考えていて、ニュアンスを変えた感じにしている時、見ていてけっこうありますよね。

――ほかに何人か「面白いと思う芸人」を挙げていただけないでしょうか。

藤井 みんな本当に面白いですからねえ。

加地 「東京ダイナマイト」の松田(大輔)に「来年、勝負やなあ」と去年の暮れにメールしてたんですよ。それで、年明けのオリコンのインタビューで僕が「今年のブレイク芸人予想」として「千鳥」と「パンサー」と「まちゃまちゃ」を挙げたんで、こないだ一緒にメシ食った時、松田、ちょっと落ち込んでた。

伊藤 (笑)

加地 「東京ダイナマイト」は両方とも、ハチミツ二郎も面白いですね。

――「アメトーーク!」をきっかけに飛躍した芸人さんは、何人もいますよね。有吉(弘行)さん、ケンドーコバヤシさん、博多大吉さん……。

加地 その人の一番いい部分を100%出せることができたらいいなあ、少しでもそういうのを視聴者に伝えられたらいいなあって思ってます。結局、MCがその人を面白がらない限り、広がらないじゃないですか。何かやっても、「はい」で返して終わり。「アメトーーク!」で言えば、雨上がり(決死隊)が何でも面白がる。出川(哲朗)さんを、「面白い面白い」と繰り返しイジるから、面白い部分が出てくるじゃないですか。

――「モヤさま」でも、さまぁ~ずが色々なことを面白がっています。

伊藤 普通に収録を楽しんでいますよね。

加地 雨上がりの本人たちは「笑わしてもらっている」という言い方をする。狩野(英孝)も、淳にはまったという所が大きいんじゃないですか。

伊藤 さっき(紙面で)言った「芸人以外の面白い人」で言うと、女優の方で、芸能界にずっといたりすると、世間とズレてる人っているんですよね。お酒飲むと「あれっ?」と思うこと言ったりとか。そういう人にちゃんと番組任せると、アンコントローラブルになるけれど、それをあえて思い切ってやっていくみたいな。熟女MCの番組を深夜にじっくりやってみるとかね。

――2012年、ぜひ「こういうのをやってみたい」ことは。

藤井 引き続き、自分が面白いと思えることをやっていきたい。今年かどうか分からないですけど、テレビがパワーを使ったような企画をちゃんとやりたいと思いますよね。今、「タレント名鑑」で面白がってもらっていることは小手先の部分が多いので、もっとダイナミックなこと。今後に向けてそういうのをやっていきたいと思ってます。

伊藤 予定調和は排除しようかなと。今年は全部忘れちゃおうかな、と思う年なんですよ。一回、全部頑張って忘れてみようと。新しい人と色んなことをやりたい。昔のテレビに戻す発想に近いんですけど、さっき(紙面で)言った内村さんと出川さんの旅番組みたいに、本当に何も用意していない状態でやってみる。本当にリスクがある中、我々がどう番組を撮っていくのか。そこに新しいアイデアが生まれていく。次の瞬間が読めないテレビがいいだろうなって。展開が読めないもの、ドキドキするもの。昔のテレビは、そういうのがたくさんあった。今ほどカッチリと作っているようには思えない、その分パワーがあったんじゃないかな。

藤井 今見ると、昔の番組って粗いの、多いですもんねー。「え、その演出に理由ないんだ!」といった感じの。

加地 当時は成功ノウハウみたいのがなかったんだよ。教科書がないから、自分たちで好き勝手やっていた。

伊藤 勇気はそれなりに必要だと思いますね。勇気がないから一生懸命、用意するという側面もあると思うので。予定調和を廃した違和感を出していきたい。

加地 僕ね、目標、あんまりないんですよ。企画書は出したりしてますけどね。僕の読みですけど、多分、今年は少し、色々なテレビが動いてくると思うんですよ。去年、何となく「ひな壇」みたいな番組が多かったので、それに視聴者も飽きてきて、違うスタイルができてくるだろうと。たとえばザキヤマ(山崎弘也)と香取(慎吾)君の「おじゃマップ」(フジテレビ系)がそこそこの数字を取ったら、一気にロケ番組が増えるでしょうし。そうなった時に、自分が、「みんないなくなった、よしよし、ひな壇守ろ」と逆に守りたい。もちろん新しい人の発掘はしたいんですけど、今まで僕の番組を支えてくれた芸人さんたちにもう一度きちんと目を向けて、その人たちが「やっぱりここは居心地いいな」と思ってもらえるような。今まで通りにそのままやっていきつつ、何か思いついたら、やります(笑)

――最後に、もう何でも良いので語り合ってください。せっかく時間があと10分あるので。雑談で結構です。

全員 (苦笑)

伊藤 最近、酒が弱くなったなーって。

加地 ねー。やばい。

伊藤 緑茶割りの比率が増えた。

加地 俺は梅酒ソーダ。

伊藤 年とともにね……。僕、年を楽しく取りたいなって思うんです。「あーぁ、年取っちゃったなー」って言っていると、悪い感じになっちゃう。

加地 そう思うのはね、伊藤さんがまだ39だから。俺、今年3月で43になるからね。45が見えてきたら、もうヤダヤダ~って(笑)。

伊藤 僕は「さまぁ~ず」と一緒に年を取っていくのが何だかうれしい。年を取ることをちゃんと受け入れている。

加地 伊藤さんはさまぁ~ずっていう良い手本がいるから。ホントいいわぁー。あんまり言うと雨(上がり決死隊)に怒られるけど。

――三村さんも大竹さんも、いい40代ですよね。

加地 僕、さまぁ~ずを見て、「ブレないカッコよさ」を学んだんです。さまぁ~ずは絶対にブレない。落ちたり、上がったりしても。だからみーんな、さまぁ~ずが大好きなんです! さまぁ~ずの番組が一つ終わっても、またさまぁ~ずの番組がどこかで始まる。つまり、色々なスタッフがさまぁ~ずと一緒に仕事したいんですよ。すげーカッコいいなって思います。僕はさまぁ~ずから生き様を学んだ。あと、(明石家)さんまさん。さんまさん、カッコよすぎる。あんなカッコいい人、日本中にいないっすよ。

伊藤 会いたいなぁ……。

全員 (笑)

加地 超カッコいいですよ。テレ朝で十数年ぶりに出演してくれて、その後も1回出てもらった。テレ東でも「サタデーナイトショー」という「ギルガメッシュないと」の前の伝説の番組で、さんまさんがMCやってたんですよね。エロ番組。

伊藤 はい。暴れてましたねえ。かつて、いろんな方がウチの局で暴れていきました(笑)。

加地 藤井君には、ホント頑張ってほしいよ! 俺はTBSを支えるのはもう、藤井君だと思ってるよ!

伊藤 (日焼けしている藤井Pの顔を見て)正月どっか行って来たの?

藤井 ペルーに行ってきました。毎年、芸人さんたちと行ってるんです。

加地 もしかして(千原)ジュニアと一緒に行ったの?「笑っていいとも!」遅れたやつでしょ?

藤井 はい。飛行機が出なくて……。だから僕、マネジャーみたいに日本とずっと電話で連絡とってました。ジュニアさんと正月旅行はいつも行ってます。

Photo ――ジュニアさんとは全員、番組を通じて親しいですよね。

伊藤 はい。

――ジュニアさんもさまぁ~ず並みに浮き沈みがありましたよね、バイクとか。

伊藤 浮き沈みというより、生き死にですよね。

全員 ……。

伊藤 けっこう、神懸かり的なところがある。神秘的な人。現場に来ると突然晴れたりしますから。逆に「あー、風邪引いたわー」って言った直後に、突然大雨が降ったりとか。

全員 (笑)

藤井 雨じゃなくて、ペルーから飛行機が飛ばなかった理由は、霧ですけどね。

全員 (笑)

伊藤 以上です!

 ここまで長い文章にお付き合いいただきまして、ありがとうございました!我々ポップスタイルはこれからも、志あるお笑い番組を応援していきたいと思います!

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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