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SCANDALこぼれ話2

2011年10月 6日

こんにちは。森田です。

今回もSCANDALの取材こぼれ話を書きたいと思います。

前回は、大風呂敷を広げてしまった感があったので、今回はデビュー前夜のことを中心に。

SCANDALは、ダンススクールに通う楽器素人だった4人で結成したガールズバンドです。結成1週間後にイベントで演奏することになり、猛特訓してイベントに挑みました。

楽器を弾けるようになると、スクールの仲間たちが「すごいカッコイイ」と褒めてくれました。

TOMOMI「ドラムは叩けば音が鳴るし、ギターも弾けば鳴るので、『せ~の』で始めてみんなで終われば成功だと思っていたんですね。それで完璧だと思っていました」

HARUNA「スクールにはうちらしかバンドというものが存在しないので、うちらより楽器をうまく弾ける人がいないんですよ。だから、『これがバンドだ』と思っていました」

RINA「たった1週間の練習やのに、褒めてもらえて調子に乗っていたんですね。一番調子に乗っていた時期かもしれない(笑)」

でも、イベントは・・・

HARUNA「お客さんは誰も乗れていなくて、『見る』みたいな感じです。『なにかやってるね~』みたいなことです」

イベント後、メンバーはバンドを続けていこうという気持ちはあったといいます。でも、それは、バンド一本というわけではなく、「歌もダンスをやるけれど、楽器もできますよ」という心持ちでした。しかし、楽器をやることを薦めたスクールの先生の一喝によってバンドに注力するようになります。

HARUNA「イベント後も続けていこうという感じでした。名古屋組(HARUNA、MAMI)が大阪に行って、週末にメンバーで集まって練習していたんですよ。でも、私は名古屋校のスクール生でもあるので、たまには名古屋のダンスレッスンにも顔出さなければダメだろうというノリになって、『今日は名古屋にいます』みたいなことを言ったら、バンドに誘ってくれたスクールの先生に『お前はバンドをやるんじゃないのか』と本気で怒られました。『そうですよね、私たちはバンドですよね。ちゃんとやります』と言ってました。それからガッツリとバンドでした(笑)」

通称「城天(しろてん)」という大阪城公園の一角でのストリートライブも経験しました。

TOMOMI「本当にお客さんがいなくて、通行人に足を止めてもらうために、(近くの)大阪城ホールでその日ライブをするアーティストさんのコピーを必死にやっていましたね。YUKIさんの『JOY』とか、スクールの男の子にバックダンサーになってもらって、PVのマネをしたりして」

ちょっと時間を戻して、4人のバンド加入の動機を紹介します。

HARUNAは、安室奈美恵さんのようになりたくて、ダンススクールを点々としながらデビューの機会をうかがっていました。小学1年生くらいからの夢だったそうです。

「歌うこと踊ることでこの世界を目指してきたけれど、年月がたつにつれ本当に夢はかなうのだろうかと不安も出てきました。でも、デビューするという夢だけは捨てきれず、歌や踊りじゃなくてもいいと。バンドを続けることで、もしかしたら自分の夢がかなうかもしれないと思いました」

同様にRINAも3歳から芸能界に憧れを持っていました。

「3歳からずっと芸能界に入りたかったんですよ。あの世界にどうやったら行けるんやろと、歳を重ねるごとに考えるようになって、スクールに中学3年生の時に入りました。でも、なんか自分がダンスをすることにしっくりこなくて、違和感があったんです。そんな時に『ドラムをやってみたら』と誘われたんです。当時は学生だったから文化祭や体育祭とかいろんな学校行事に出られないし、犠牲にしたこともたくさんありました。でも、その分、スペシャルなことができているという感覚があって、4人でいることがすごく楽しかったんです」

一方、MAMIとTOMOMIの動機は、先の2人とは正反対です。

MAMI「オーディションというものを一生に一度は受けてみたいという思いがあって、遊び感覚で、雑誌で見つけたスクールのオーディションに友達と受けてみたんです。そしたら、受かってしまったので、習い事感覚で入りました。だから、歌やダンスに未練があるわけでもなく、ギターにトライすることも習い事が一つ増えるような感覚で、なんの抵抗もありませんでした。軽い気持ちで始めたんですね。それで出会ったHARUNAやRINAの夢を聞いて、私はそれをサポートする存在になりたいな、応援していきたいな、と思ったのがきっかけですね」

TOMOMI「ちいさい時にファッション誌を見て、子供服のオーディションを遊びで受けたのがきっかけです。その時、賞をいただいて、スクールの入学金が免除されると聞いたので入ろうと思いました。もともとダンスは好きでした。ベースを続けられたのは、弾くこと、メンバーといることが楽しかったからですね」

それぞれにそれぞれの思いがあり、集まった4人ですが、今は同じ方向を目指し共に歩んでいます。

だから、バンドは楽しいんだ。4人が楽しそうに話す姿を見て、そう感じました。

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プレゼントは、「VIDEO ACTION」のサイン入りのポスターを5人に。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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