イル・ディーヴォのこぼれ話第2弾は、最近の活動についてのインタビューです。11月にアルバム発売が予定されていますが、これは3年ぶりとなります。イル・ディーヴォにとって最も長いブランクとなりますが、この間彼等はどのような活動をしていたのでしょうか。セバスチャンのマジメな回答に絡んでくるカルロスが絶品です。
ここ2年間ほど、活動はあまり活発ではないように見受けられますが、いかがですか?
セバスチャン 実は私たち、とても忙しかったんですよ。2009年は、1月からクリスマスまで、ずっとツアーをしていました。2010年の1月には、ニューアルバムの制作ミーティングをしまして、4月からレコーディングを始めました。今、現在も進めている最中です。これは11月予定発売なんですけれども、やっぱりアルバムを出すとなると、エネルギーも時間もかかりますよね。作業としては、曲作り、アレンジ、ミックスも考えなければならないので、相当な時間を費やすことになります。なぜなら、「今まで一番いいよね」って言えるアルバムを作りたいからです。もちろん前のアルバムも納得するものを作ったと思っていますが、それ以上に素晴らしいものをね。11月に発売予定で、もしできたら来年の春に日本にコンサートツアーで来たいですし、可能だったら11月あたりにもう1度、プロモーション来日をしたいなと思っているんです。
ソロ活動などにも力を入れていたのですか?
デイヴィッド レコーディング作業は、いつもいつも私たちが歌を入れるわけではなく、ある時はミックスなど、自分たちが必要じゃない作業がありますよね。そこで、全員の共通認識としてあるのは、イルディーヴォ関係の仕事がなくて、他の仕事が来た場合には、その仕事をやっていいということです。今回、異なる都市や異なるプロデューサーなど、いろいろ試しながら、アルバムを製作しているんですけど、そうすると合間が空いてしまう。その間に、僕自身はミシガン州のデトロイトで、7年ぶりのオペラに出たんです。今年3月のことです。そんな感じで、イルディーヴォの仕事がなければ、ほかの仕事もやっているのです。
セバスチャン ほかの仕事、それはメインじゃなくてもある程度あった方が、逆にイルディーボを楽しむことができるし、すごく健康的な形だと思います。だって、僕たちは、単なるシンガーじゃなくて・・・
カルロス 僕ら、人間だよね。
セバスチャン いや(笑)、音楽を愛しているので、それに関連してチャンスがいろいろ出てくるわけですよね。例えば、カルロスはプロデュースが大好きで・・・
カルロス 子どもをね。(produce=「子どもを産む」の意味も)
セバスチャン アハハ。いや、ほかの歌手をプロデュースしたりね。
カルロス ええ、あるショーを企画してまして、マドリードやメキシコで、元妻と一緒に歌う予定でいます。そこでは、いわゆるラスベガスのザッツエンターテイメント的なショーを、ダンサーなどを使って、華やかにやろうと思ってるんです。空いた時間にはそんなこともやっています。
セバスチャン 確かにこの7年間、忙しかったので、アーティストとしても人間としても、自分を成長させる時間がなかなかありませんでした。ここに来てちょっとした贅沢な時間ができたと思います。私個人としては、歌のレッスンや演劇のレッスンに取り組みましたし、英語もある程度勉強してきましたがまだまだですので、勉強しました。常に努力していないとクオリティが下がっていきますしね。父親としても、少し時間をかけて家族といるようにしました。
(イル・ディーヴォ こぼれ話2 終わり)
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