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(福)です。

コミックマーケット(コミケット、コミケ)と言えば、毎年8月半ばと12月末に東京ビッグサイトで開催される、日本最大、いや世界最大の同人誌即売会です。その度にテレビなどで紹介されたりもするので、ご存じの方も多いでしょう。でも、定期的な年2回のコミケ以外に、約5年に1回のペースで「コミケットスペシャル」が開かれているのは、あまり知られていないかもしれません。5回目の今年はコミケ35周年を記念して、3月21~22日に水戸市で「コみケッとスペシャル5in水戸」が行われます。その記者会見が16日にあったので行ってきました。

今回のスペシャルでは、「コミケでまちおこし」をテーマにして開催地を公募したところ、全国から20団体の応募があり、海外からも問い合わせがあったそうです。その中から、閉店した百貨店の建物を使って市街地で開催するという提案などが評価されて、水戸市に決まったということです。

もちろん、中心になるのは同人誌即売会ですが、それだけではなく、広場でのコスプレ、森川嘉一郎さんらが参加するシンポジウム、賀東招二さん、氷川へきるさんらによるトークライブ、ご当地ヒーロー「時空戦士イバライガーR」や高取ヒデアキさんらが出演する21日夜の中夜祭、偕楽園など水戸の名所をめぐるスタンプラリー(2月20日~3月31日)など、期間外も含めて様々な関連イベントが開催されます。

Umeshu さらに、イベントと地元企業との、特産品を生かしたコラボレーション商品も続々登場。これまでに発売された「水戸納豆カレー」や「梅さぶれ~」などに加えて、新たに、「ひだまりスケッチ」などで知られる「うめてんてー」こと蒼樹うめさんがイラストを描いた梅酒「うめ物語」や、超レアな限定水府提灯(イラスト:なかじまゆかさん)、干しいも「☆ほしいも 泉ちゃん」(イラスト:藤枝雅さん)、純米吟醸酒「水戸の美酒 萩野谷なか」(イラスト:○蜜柑さん)、乳菓饅頭「黄門漫遊」(イラスト:広江礼威さん、平野耕太さん)などなど、漫画好きなら垂涎の作家さんによるアイテムが発売される予定です。詳しくは公式サイトの紹介をご覧ください。

「コミックマーケット準備会」とともにイベントを主催する「コミケでまちおこし・みと実行委員会」では、「一過性のものに終わらせず、水戸に来て良かった、もう一度行ってみたいと思ってもらえるようなおもてなしができれば」と意気込みを話し、コミックマーケット準備会でも「趣味の集まりで閉鎖的な場と認識されていたコミケが、開かれた場になっていくために、地域とどうやってかかわっていくか、道を探っていきたい」と、今回のイベントの狙いを説明しています。

確かに、あまりに巨大になりすぎたコミックマーケットというイベントが、このところ、今まで通りに存続していけるかどうかも含めて、大きな正念場を迎えているのは事実でしょう。「らき☆すた」の埼玉県鷲宮町や、「萌え米」の秋田県羽後町など、萌えキャラで街おこしを図り、有名になった例を考えれば、今回のイベントも、意欲的な試みとして大いに注目されるべき取り組みだと思います。しかしその反面、同人誌即売会という、ある意味清濁併せ呑むイベントが、果たして地域活性化という目的に合致し、両者にプラスになる形で結びつくことができるのかどうか、いささかの懸念を抱かないでもありません。

とはいえ、あんまり難しいことは考えずに、せっかくの機会ですから、お祭り感覚で参加するのも当然ありでしょう。私も、イベント当日はぜひ現地に行ってみたいと思っています。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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