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Photo_4  こんにちは、非モテ編集長です。いよいよGWも後半。そいえば4日に開幕した大宮エリーさん初の作・演出舞台「GOD DOCTOR」をごらんになりましたか? 見た人も、これから見る人も作品への理解を深めるために、4月30日夕刊の「ALL ABOUT 大宮エリー」に書ききれなかった大宮さんが作品に込めた思いを紹介しましょう。

「GOD DOCTOR」の舞台は「人間をしあわせにする病院」。そこで、5人の研修医が不幸に悩む男を治療する姿がコミカルに描かれます。テーマは「いま幸せですか?」。それを設定した理由を大宮さんに聞きました。

★浪人時代に考えた「何がしあわせなのか?」

東大受験に失敗して浪人したんです。そうすると大学生でもなく、高校生でもない、一体なんなんだって、中途半端な立場になる。そんな時、「何がしあわせなのか」っていろいろ考えちゃった。「大学に行くことがしあわせになるのか?」とか、いろいろ。結論が出なかったんですが、そういうときに、「こういうことって大人子供も同世代の人も、みんな思ったりするのかな?」「『何がしあわせなのかな?』ってふと思うことってあるのかな」とか考えたんですよ。その思いを、いろんな作品を通じて共有したいと思ったんですよ。

★「生きるコント」で救われた人も。。

たとえば、「『生きるコント』読みました」っていう女性から、「すごい救われました」とか言われた。何でだろうと思ったら、私はわりといじめられっ子だったって書いた。どこも所属できなくて、中学のとき一人ぼっちだったんですよ。うまくやろうと思えばやれるんですけど、そんなにしっくりこなくて。

それでも、「所属しない」って決めた時に、やっぱりつらかった。しあわせではなかった。その女性は「私も経験あります」って言われたときに、少しちょっとホッとしたのでは。「私だけじゃない」っていう感じが、一番救われることなんじゃないかなと思った。

★しあわせについてインタラクティブに考えて

だから、「今しあわせですか」をテーマにすることで、見た人が「ああ、こういうこと考えているやつ、いるんだ」とか思ってもらえたら嬉しいなと思った。だからいろんな解釈ができるような余地を、ちゃんと残しているものになったんで。

「こうすることがしあわせである」っていうんじゃなくて、それについてなんかちょっと考えるみたいな、インタラクティブな場みたいな作品にならないかなって思ってて。みんながどう思うのか、ちょっと知りたいと思って。
 「今、しあわせですか?」っていったら「しあわせ、しあわせ!」っていう気分じゃないよね」っていう過程があって、私の中で。その過程を、なんかこう、検証したいんです。舞台によって。

★見終わったら元気になれる舞台に!

 まあコメディなので、すごく笑えるんですけど、笑える中になんかこう、見終わったあとに、笑えるだけじゃなくてね、「なんかちょっと、自分の嫌なところが解消されたな」とか、「明日ちょっと、元気に会社行けるな」とか、そういうふうになっているように作りたいな、っていう。だからそうするとやっぱり、「しあわせにする病院」の話にしたらいいかなって思ったんですよ。

「GOD DOCTOR」は18日まで初台の新国立劇場、22、23日は兵庫県立芸術文化センタPhoto_2 ーで上演。→→公演の詳細は「ここ」をクリック!

大宮さんの「生きるコント」(文芸春秋)プレゼント実施中。4月30日夕刊の募集要項を参照し、SSL対応の人は「ここ」、非SSL対応の方は「こちら」をクリックして申し込んでください。

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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