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山崎樹範インタビュー ★5

 

 【開けない道】

 ―― そのときはやっぱりバイトをしながら?

 山崎 学校はほとんど行かずに、稽古行って夜中のバイトをしてました。でも、当時はまだ実家で、週3回ぐらいのバイトで平気だった。今思ったら楽なことで。でも、大学を2留しちゃって、母親にすげえ泣かれました。僕も泣きましたけど(笑)。卒業して、家族に「芝居続けたい」と言ったら、今度は「芝居のことなめてる」ってとがめられた。芝居のことなんか何も知らない素人に(笑)。それで、「本当にやりたいんだったら自立しろ」となった。やっぱり、家を出たら厳しかったですね。

 ―― 卒業した時点で、どこかで芝居を諦めようという気持ちにはならなかっPhoto_3た?

 山崎 1回もなかったですね。甘かったというか、たぶん考えてなかったし、本当の厳しさを知らなかった。バイト三昧になったら、本当にしんどかった。稽古行ったら怒られるし、寝る時間削ってバイトして、これをあと何年続けたら売れるんだろう、食えるようになるんだろうって、気が遠くなる思いをした時期はありましたね。

 ―― 芝居は、テレビへの近道と思っていたのに

 山崎 まったく遠かったです。全然見えてこない。カムカムでは、冬の時代が長かった。アンケートで「しゃべるな」って書かれたことがありますから(笑)。セリフ言ってるだけなのに、しゃべるなってどういうことだよって。

 ―― それはひどい

 山崎 ボク、欲望むき出しで、八嶋さんがやってるとこにガツガツ入ってったりしてたんです。そうすると、「あいつ邪魔だな」って思われて。当時、この顔じゃ目立たないと思って、髪を赤くしてみたり金髪にしたり、何でもやったんですよ。あのころのがむしゃらさ、今はないな(笑)。

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山崎樹範(やまざき・しげのり) 1974年2月26日、東京都出身。特技は卓球。「劇団カムカムミニキーナ」で約 20本の作品に出演。「プロポーズ大作戦」(フジテレビ系、御法川潤蔵役)、「D r.コトー診療所2006」(フジテレビ、三上新一役)、「2ndハウス」(テレビ東 京系、片山良三役)、「電車男」(フジテレビ系、浅野真平役)、「天体観測」(フ ジテレビ系、長谷川健太役)などドラマ出演多数。「タモリ倶楽部」「うふふのぷ」などバラエ ティーでも活躍。2005年10月から、TOKYO FM「SCHOOL OF L OCK!」のメーンパーソナリティー(やましげ校長)として出演中。

★来年2月22 日(金)夜「やましげ・ひとりぼっち」定期ライブを開催。東京・半蔵門のTOKYO FMホールで。前売り券 3000円、当日券 3500円。詳細は藤賀事務所(03・3355・5467)またはひとりぼっちHP http://www.mh-fujiga.com/yamashige/event.htmへ。
*公式ブログ
http://ameblo.jp/yamazaki-shigenori 

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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