山崎樹範インタビュー ★2
【超テレビっ子】
―― 役者になりたいと思ったのはなぜ?
山崎 僕は、すごいテレビっ子でラジオっ子だったんです。小3のときに、どれだけテレビ見てるかというような調査があって、学年でダントツ1位でした。ドラマもスポーツもバラエティーも、表に書ききれないぐらい見ていました。日曜日には、父親と一緒に競馬番組なんかも見たりしていた。大好きなテレビの中に入りたいという気持ちが、もともとあった。そのきっかけとして思いついたのが芝居しかなかったんです。
―― 芝居は昔から見ていた?
山崎 全然見てないです。学校の演劇鑑賞会とかで『風の又三郎』なんかを見て、みんなと一緒になって、「こんなの見たくねえよ」とか、「全然面白くねえな」みたいなこと言ってた(笑)。でも、散々みんなでバカにしてても、どこかで、「ちょっとよかったなあ」なんて思っていたり(笑)、「いいな、やりてえな」という気持ちは常に持ってました。小3のときに親に内緒で、テレビ欄の下に広告がある児童劇団に、こっそり応募したこともあった。
―― 小3のときに自分で?
山崎 最初は、600円ぐらいの切手と写真を送ればいいんです。スナップ写真の裏に「左が僕です」って書いて、その1次は通った。でも当時、父親は勤めてた会社が倒産して毎日家にいて、幼心になんとなく「うち、ヤベエ」っていうのがわかっていた(笑)。それで、2次試験料5000円を、母親に頂戴って言えなくて断念しました。結局、その時の思いはずっと忘れちゃうんです。なんとなく文化祭で演劇部の発表とかを見ると、「あ、いいな」とは思ってましたけどね。
山崎樹範(やまざき・しげのり) 1974年2月26日、東京都出身。特技は卓球。「劇団カムカムミニキーナ」で約 20本の作品に出演。「プロポーズ大作戦」(フジテレビ系、御法川潤蔵役)、「D r.コトー診療所2006」(フジテレビ、三上新一役)、「2ndハウス」(テレビ東 京系、片山良三役)、「電車男」(フジテレビ系、浅野真平役)、「天体観測」(フ ジテレビ系、長谷川健太役)などドラマ出演多数。「タモリ倶楽部」「うふふのぷ」などバラエ ティーでも活躍。2005年10月から、TOKYO FM「SCHOOL OF L OCK!」のメーンパーソナリティー(やましげ校長)として出演中。
★来年2月22 日(金)夜「やましげ・ひとりぼっち」定期ライブを開催。東京・半蔵門のTOKYO FMホールで。前売り券 3000円、当日券 3500円。詳細は藤賀事務所(03・3355・5467)またはひとりぼっちHP http://www.mh-fujiga.com/yamashige/event.htmへ。*公式ブログhttp://ameblo.jp/yamazaki-shigenori
読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。