みなさんこんにちは! 審査委員長IKKOです。秋といえば食欲、読書、いろいろ冠がつきますね。でも忘れちゃいけないのが、秋は「アートの季節」でもあるってことですよね~。しっとりと落ち着いて芸術に親しむには、秋はうってつけ。カップルたちにもぜひそんなデートをしてもらいたいものです。そんなワケで今回の恋ナビ対決のテーマは「アーと驚く芸術デート」です。一体どんな芸術デートプランが飛び出すか、早速両者のデートプランを見てみましょう!
「TOKYO★1週間」のプランは「カメラ片手に”ゲイジュツ”散歩 上野の森でアーティスト気分を満喫」。デジカメ片手に、アートな写真を撮りに行こうというデートプランです。まずは「上野恩賜公園」へ。公園内の様々な人々にカメラを向けるも、アートとはほど遠い雰囲気。その後は「東京芸術大学」へ。学生たちに混じって学食で遅めのランチをいただいた後は、アメ横ガード下の「やきとり 文楽」で一杯やりながら写真の講評会、というプランでした。 対する「読売新聞」のプランは「君と一緒に爆発だ~」として、まずは東京都美術館の「フィラデルフィア美術館展」へ。世界の名画を鑑賞した後は南青山の「岡本太郎記念館」でアートを体感。最後は渋谷の人形ギャラリー「マリアの心臓」で、夭折の天才人形師・天野可淡の作品展を鑑賞して終了、というプランでした。
美容家としての芸術心をくすぐられて「読売新聞」の勝利!
ごめんなさい、今回はもう、パッと見た瞬間に「読売新聞」に惹かれちゃったわ。もちろん上野公園もいいんですよ。アート、という観点からお散歩して写真撮ったり、芸術家のタマゴたちに囲まれて、彼らの息吹に触れるなんて、普段はしないことですものね。 だけど私は美容家だから、やっぱり岡本太郎さんとか、いわゆる一流とされている人達の芸術を見る、ってところに惹かれてしまいました。より美的な刺激がありそうだし、デートのクオリティとしても、女心としては「読売新聞」の勝利! ね。
はっきり言って、私も若い頃には好きな男性と一緒に美術館に行く、なんてデートの選択肢はなかったわ。でもこの年になって、絵とか人形とか、そういった「芸術」に触れるということにどういう意味があるのか、それがわかってきたのね。たとえば絵を見に行って、ああ、あのグラデーションの美しさは、何色と何色がどう混ざってるんだろう……とか、人形を見ても、この人形まるで生きてるように見えるけど、どうしてこの人形に心を惹かれていくんだろう……なんてことに想いをはせるようになってきたのよね。そうやって、彼と一緒に感性を高めていけたら最高じゃない!? それがきっかけで共通の話題として芸術を語れるようになったらステキだし。だからもう今回は「読売新聞」のプランがとてもいいと思いました。
ポイントは絶対に予習を!
こういう美術館みたいなところにデートで行くときは、男性にはまず絶対「予習」が必要よ。それはもう、あたり前よね。もちろん、絵を見て感動する、そしてそんな感動的なところに連れてきてくれた彼のことは尊敬すると思うけど、そのときにさらに「この絵はこういう背景があって、こういうときに描かれたんだよ」って一言があったら、彼女はさらに「あ、スゴイこの人」って思うわけよ。だからひとつでもいいから、ポイントとなる部分は絶対事前に予習して行ってね。女の恋は多くの場合「尊敬」から始まることが多いのよ。 ただ、延々うんちくを垂れるのは、駄目。絵を楽しむ、感受性を高めるために「必要なポイント」を、的確なタイミングで教えてあげないとね。彼女が絵を見て想像を膨らませている最中に、誰かから借りてきたような批評を語り出したんじゃ、幻滅ですもの。 さらに上級を狙うなら、彼女からさらに突っ込んだ質問に対しての予習もほしいわね。「これ、誰の作品? いつ描いたの? 」って聞かれても、すらっと返答できるように、ね。予習するんだったらきっちり。隙を見せちゃダメよ! そうすれば、芸術を見た印象に負けない、ステキな男性としてのアナタを彼女にアピールできるから。頑張ってね!
愛をこめて IKKO
読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。