Pop Styleブログ

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編集長(二代目)です。

 少し間が開きましたが、10月10日(水)の「ALL ABOUT」で開講した坂本龍一さんのクラシック講座も大変な反響をいただきました。そこで、「補講」として紙面に収録できなかった部分を2回に分けて、紹介したいと思います。

教授版「音楽の学校」とは

 紙面を読んでない人のために、この企画が出来た経緯を説明しましょう。現在、坂本さんがSkmt_1_2 取り組んでいるのは、「commmons:schola」というCDシリーズ。その内容は、クラシックを柱にした「後世に残したい音楽」を、作曲家やテーマごとに個性的な選者が選び、詳細な解説を付けてリリースする。いわば、シリーズ全体で「音楽の学校」という役割を果すものなのです。

 そうなると、多くの人が注目するのは、時代を先取りする音楽を作ってきた”教授”がどんなクラシック音楽を「マストで聴け!」と言うかでしょう。YMO世代である私自身、大変、興味深いところだったので取材をお願いをした次第です。

 その結果は紙面で紹介した通りで、坂本教授は、バッハ、ベートーベン、ドビュッシーと1つのパラダイムを築いた作曲家の作品を上げられました。ただし、インタビューの中では「バッハ以前」「ドビュシー以後」についても語られています。そこで、果たして何を語られたのか? 当ブログ限定で詳細を紹介します。教授のコメントは以下の通りです。

クラシック音楽の源流~グレゴリオ聖歌
 クラシック音楽の源流をさかのぼると「グレゴリオ聖歌」(7~8世紀?)にたどり着きます。本当は、その前にはギリシャ音楽があるけど、どんな音なのか分からないですからね。ただし、「グレゴリオ聖歌」は現在の譜面とは違うけど、書かれたものが残り、教会の中で連綿と歌い継がれている。一応、信憑性があるんですよ。
 ただし、残っている歌はたくさんあるので、がーっと聞いて好きな物を「commmons:schola」に収録したいと思っています。

アイスランドの「エッダ」

 あと、古い古いゲルマンの音楽にもとても興味があります。ヨーロッパの教会の外で伝えられた音楽でさかのぼれるのは大体13世紀ぐらいまで。それ以前は文章も残ってない。13世紀アイスランドの「エッダ」っていう神話集が今、遡れる最古のゲルマンの言葉なんですよね。これは歌い継がれているので、ぜひ、入れたいなと思います。
 
 そういう中世を経てルネサンス(15~17世紀)が来る。ルネサンスの作曲家にも面白い人はたくさんいますよ。パレストリーナとか。個人的にはジェスアルドに興味があっていろいろ調べています。(続きはあす21日更新)

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 読売新聞の水曜夕刊に掲載されている新感覚カルチャー面。旬の人のインタビューコーナー「ALL ABOUT」を中心に、若きタカラジェンヌの素顔に迫る「タカラヅカ 新たなる100年へ」、コラムニスト・辛酸なめ子さんの「じわじわ時事ワード」といった人気連載に加え、2016年4月から、ポルノグラフィティのギタリストのエッセー「新藤晴一のMake it Rock!」、次世代韓流スターのインタビューコーナー「シムクン♥韓流」がスタート。オールカラー&大胆なレイアウトで紹介する2面にわたる企画ページです。

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