イル・ディーヴォこぼれ話7

こぼれ話第7弾は、インタビューの最終部になります。長きにわたり、読んでいただきありがとうございました。また、ツイッターで熱い励ましのお言葉を多数いただきまして、本当にありがとうございました。

音楽ってどんなものだと思いますか?

 

セバスチャン 音楽とは、すごくパワフルなものだと思う。人生にとって必要なものであり、なかったら、みなさん生きるのが難しいのではないでしょうか。音楽は、人に安らぎを与えられるし、ある思い出を明確にマークするものでもあると思う。ですから、匂いとか・・・

 

カルロス におい? ボクにおう?

 

セバスチャン アハハ。匂いとか、人とか、場所を、その曲で思い出したりですね。昨日、ちょうどカラオケ歌っている時に、ああこの曲が歌われていたとき、ああいうことがあったなあなどと自分も思い出しました。そういう意味では、写真のように思い出をプリントするようなものだと思うんですよね。ほかの国では、お金を出さない方法で音楽を手にすることができたりもしますが、日本は、音楽に対して敬意を払ってくれているから、ちゃんとお金を出して買うわけですよね。音楽は、肌の色を関係なく、人々を一つにまとめる力があるので、とても大切なものだと思います。

今後の夢を教えていただけますか?

 

カルロス 僕は小さいころから音楽に触れ合ってきましたし、仕事もしてきました。だから、死ぬ時まで、音楽と何か関係をもっていたいです。歌ったり教えたりでもいい、プロデュースしたり、何でもいいけど、音楽と触れ合っていたい。そして、夢としては、最後の幕としてステージ上で死にたいんです。

 

デイヴィッド アーーーーーー!!って?(と、ステージでバタって倒れるような仕草をする)

カルロス グワッ!!ってね(と、首や口を押さえて喀血するような仕草をする)。僕はホントに音楽中毒ですので、最後まで音楽と付き合いたい。

 

セバスチャン 非常に幸せなんです。今、実際に夢を生きているような、実現しているような気がします。子どもが3人いまして、妻も素晴らしい妻です。ほかの3人の素晴らしい歌手とともに、大好きな歌を仕事としてできているし、明日の心配をすることもあまりありません。具体的な夢としては、日本が大好きなので、日本にまた戻ってきたいですし、映画にもぜひ出演したい。作曲も大好きなので、それを続けて、いつかは作曲でも成功したいというのもありますね。子どもはもう十分で大満足であり、本当に今幸せです。

ウルス 僕もセバスチャンと同様、いま本当に幸せなんですよね。ドリームという言葉は、実現しないからドリームというイメージがあるんですね。だから、僕はwish(望み)という考え方をしている。wishはちょっと頑張れば、現実になる可能性がある。だから、生活の中の小さい個人的なwishはいっぱいありますよ。でも、それより大好きな歌で仕事ができて、ある程度いい暮らしもできて、素晴らしい3人の歌手と一緒に世界中を回れて、個人的な生活のパートナーともすごくうまくいっているので、本当に今が幸せだと思っています。うん、夢とは何でしょうね。

デイヴィッド  「インセプション」(ディカプリオ主演)という映画が、最近ありましたよね。映画の中で、セリフの中で大変な状況から脱出しようとするときに、ある人が小さいピストルを出して、もう一人の人が、「そんなこと夢を見るんだったら、大きい夢を見よう」といいながら、大きなキャノン砲みたいなものを出す場面がありました。そういう意味では、どうせ夢を見るんだったら、限りなく大きな夢を見ようというのが、私の考え方なんです。そうなると、夢はいくらでもありますよ。音楽や映画のプロデュースもやってみたいし、プライべートのジェットも欲しいし、アメックスの黒カードも欲しいし、セイントバーツに夏に行けるような別荘も欲しいし・・・カハハハ!(壮大な夢を並べて照れ笑いするように)。 でも、みんなが今言ったように、今のこの生活というのは自分が昔夢見たよりもはるかに超えているので、逆に夢を見つけることが夢というか、次にどういう大きい夢を見ようかというのが、夢ですね。僕のファンタジーの世界では、ヨットがあったり自分の島があったり、大きく夢を見ることでいえばそういうものですね。贅沢を言えば、1年間に6か月は、ラスベガスに行ってショーをするという定期的なスケジュールが、イル・ディーヴォとしてできることですね。