さっそく、(森)です。落語関連の話です。2月のとある日、こんなファクスがPOP STYLE編集部に届きました。
<快楽亭ブラ淋です。この度、落語会を開催することになりました。タイトルは“会場150人満員にできなかったらブラ淋破門”でございます・・・>
私も相当な落語ファンですが、「快楽亭ブラ淋」(ぶらりん)という名前はそれまで聞いたことがありませんでした。名前から言えば、おそらく快楽亭ブラック師匠のお弟子さんなのでしょうが、ブラック師匠は数年前、文字通り「ブラック」な借金がかさんで立川流を除名され、いまはフリーの身。それまで在籍していた4~5人のお弟子さんはみんな散り散りになって、別の立川流の師匠の門へと移っていきました。
編集部に届いたファクスによると、ブラ淋さんは2007年6月に28歳でブラック師匠に入門し、今年で30歳。フリーになった後の師匠に弟子入りしたのだそうです。ところが、最近弟子として何らかの「しくじり」があったらしく、先日、ブラック師匠から「破門」を言い渡されてしまったのだそうです。それにしても、「一発のオ●●●」、「イメクラ五人廻し」「SM幇間腹」といったアブナイネタをひっさげた、あの破天荒を地で行く師匠から破門を言い渡されるなんて、よほどのことだったのでしょうか。
少し興味を持ったので、ご本人に電話で連絡を取ってみました。破門の理由は、「色々積み重なったものがあって・・・・」と言葉少なでしたが、「師匠は、私が寄席を主催し、会場150人を満席にできれば破門を取り消してくれると言ってくれました」。そこで、「ワラをもすがる思いで、各マスコミにファクスを送った」ということでした。
私としては、助けてあげたい気持ちもヤマヤマなのですが、なにぶん一度も聴いたことのない、しかも前座さんが主催する落語会、紙面で紹介するのはちょっと・・・と思いましたので、私の責任で、このスペースをお借りして落語会の案内を告知することにしました。パンフレットを見る限り、あの「聖なる酔っぱらい」、川柳川柳師匠や、16年の前座最年長記録を作って、一昨年、晴れて二ツ目に昇進した業界の有名人、立川キウイさんが出演するなど、なかなか豪華な顔付けです。
<断末魔2・28>
日時:2月28日(土曜日)午後5時15分開場、午後5時30分開演
木戸:当日2500円 ご予約2200円
場所:大正記念館(清澄庭園内) 地下鉄清澄白河駅から徒歩2分
出演者 梅田佳声(紙芝居)/快楽亭ブラック/川柳川柳/元気いいぞう(ミュージシャン)/坂本頼光(活動弁士)/立川キウイ/快楽亭ブラ淋
連絡先:ブラ淋(brarin@live.jp)
私も時間があれば、行ってみたいと思っています。もし皆さんもよろしければ。
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