ムチャぶり大作戦 指令その50 「オレにいい夢を見させろ!」(ガッツ将軍)

 「夢」といえばふた通りあるな。寝て見る夢はお正月の「初夢」もそうだし、人生の目標みたいなものも「夢」だな。オレは寝て起きたら夢なんて覚えてないけど、一瞬で終わってしまうのが夢であるし、ずっと続いてほしいのが夢でもあるよな。いずれにせよ、いい夢見たいもんだよな。だから今回は、オレがいい夢を見られるようなものを、探してこい!_s

決定打ナシ、引き分け!

 じゃあ今回もさっそくジャッジを始めようか。まずはいつものように、「読売新聞」からだ。
 「読売新聞」は「成田ゆめ牧場」「ロフテー枕工房」「金塊ソープ」のみっつだな。成田のこの牧場はオレも行ったことがあるけど、そのときは牛もこんないい顔してなかったぞ。こいつは、モデルの女の子が気に入ったんだな。こりゃ女好きの牛だ。ここは牛に限らずいろんな小動物、ヤギとかヒツジとかね、サルはいなかったけど、そういう小動物がいるんだよね。花もキレイだったな。んで、ここはところで何の夢なの? 干支つながりと、ネーミング繋がりか? 大したことねえな(笑)。あとはOK牧場に引っかけて気を使ってくれたんだろうけど、ありきたりすぎるなあ。この牛の顔は「OK」って言ってるけどな。でも女ボケで「ボケ牧場」だ(笑)。
 枕はオレもこだわりがあって、旅先で枕が変わると眠れないこともあるな。人間ね、食事と睡眠というのは大事だよな。しかも布団だったら季節で変えるけど、枕は一年中同じものを使うわけだからね。旅先にマイ枕を持参する人が、世の中には10%くらいいるんじゃない? これは一番大事な「実用」ってことで、ひとつの基本線を突いてるわな。
 そして金塊ソープか。まあ、これは気持だけでも大富豪気分ってことだな。そういう方面の「夢」だ。しかし、コレは使えないよなあ。使ってるとどんどん減ってくるもんな。最初は豪華な金塊だったのが、だんだんペラペラのツルツルになってきて、そこらにぶん投げるようになっちゃう。やっぱり夢っていうのは減っちゃダメだよな。いつまでも続くのが夢じゃないと。使えば使うほど夢がすり減っていく、とういのはちょっといかがなものか、だ。
 さあ、ヤツらはどうか、だな。「TOKYO★1週間」の方を見てみようか。ヤツらも枕をもってきたな。メディカル快眠枕が3位、ひざ枕が2位、酒を飲んで寝るのが1位だ。まあオレが言ったとおり、眠りで一番大切なのは枕と。まあまあいいところ突いてるよな。しかしまあ……いろんなことをああだこうだと夢を見てるが、まあこりゃあ難しいジャッジだな。いまの自民党か民主党か、みたいなもんで、有権者としてはどっちもどっち。決めにくいよなあ。「夢を見させろ」なのに夢が覚めそうなちょっと残念な感じだ。パンチが軽いな、どっちも。手数がそこそこ出てるのは認めるが、パンチが軽い。決定打なし、で引き分けだな、こりゃ。

自分なりの「夢」を実現していけ!

 寝る時に見る夢もそうだけど、夢なんてものは一瞬なんだよ。起きてから頭に残っていたら夢じゃねえんだよ。起きた時には覚めちまう一瞬のものだからこそ、それを確実なものにするために、毎日突き進むしかないんだよな。で、気がつくと、夢で見たステージに到達してるんだよ。でもそれは、そこまでの過程で、その都度夢を実現するものなんだよな。オレも世界チャンピオンになったけど、そこまでの過程で、世界タイトル前哨戦でも、勝てば「やったー!」だし、普通の試合だって勝てば「やったー!」だ。それを積み重ねていくことが大きな夢の実現につながるんだ。_s_2
 でも、人間は欲深いもので、ひとつが満たされると、また次、なんだよな。それが人間の欲なんだ。それがあるから成長するんだろうけどね。そうやって発展していくためには、自分なりの夢を持つことが必要だ。誰もが予想する本命じゃなくてもいいんだよな。自分なりの夢が、他人から見たら「大穴」だったとしても、それを持つことが大切なんだ。人から見れば大した夢じゃないかもしれないけど、まず小さな自分なりの一歩からね。一歩の夢から自分なりに実現して、自分なりに到達して、自分なりに満足していくべきじゃないの? 人が何と思おうとね。マラソンだって、そりゃ1位になれれば誰しも満足だろうけど、100位だって完走すれば自分なりのひとつの夢だよね。それが自分の努力によって99位になったり、95位になったり、90位になったりして、最終的にはみんなが認める夢につながっていくんじゃないのかな。
 そういった自分なりの夢と、あとは夜見る夢も大事だな。食事と睡眠は人生の二大要素だしな。食べることが体を活気づかせる、そして寝ることが体を癒す。だから布団とか枕はものすごく大事。今回のネタのように、枕にこだわって自分に合ったものを探すのも大事なことだ。どちらも人間には必要不可欠、両方あってOK牧場、ってことだ。