最近オレは、改めて自然の良さってものを見直してる。ハーブティーとか、いろんな葉っぱで試したりしてな。都会に住んでるとついつい本当の自然ってどんなだったか、忘れちゃうんだ。だから、そんな今だからこそ、自然な食べ物ってどんなものか、見直したいもんだよな。オーガニックってヤツ? それもパワフルなのがいいな。だから「パワフルなオーガニック」探してこい!
さあ、パワフルなオーガニックのジャッジを始めるぞ。
まずはいつものように「読売新聞」からだ。「銅」は100グラムのぬいぐるみか。赤ん坊にとって100グラムって言ったらけっこう重いよ。子供はみんな、タオルとか枕カバーとか、お気に入りを手放さないもんだよな。口に入れたりして。コレは砂が入ってるそうだけど、口に入れて噛み切っちゃったりしたら危なくないの? まあしかし、こういう動物のぬいぐるみなんて、豊かな時代だね。それを物語ってるね。
「銀」の無農薬農法は、いま流行ってるね、こういうの。虫が全部葉っぱとか食っちゃってね。虫は餌があってうれしいけど、クマとかシカとかサルは、食い物がなくて里まで降りてきちゃうもんな。アメリカのニュースで、クマがお店に入ってきちゃった映像があったけど、クマさんもホントにクマったもんだよな。コレは1泊2食付きで7,500円か。今は自分で金を出してこういう体験をしなくちゃいけないんだね。
「金」の「くにたちファーム」は、選挙のポスターみたいな、生産者の顔が書かれた告知がいいね。こういうのは信用だからね。いまじゃ何でも偽装偽装で、何を信じたら良いのかわからない時代だからな。大手の企業の製品だって、もしかしたら違うんじゃないか、って疑っちゃうもんな。日本はもう、あくまで輸入国だからな。食料の自給率が40%くらいでしょ? 島国だからね、致し方ない。でもこういう風に、どこの誰々さんが作ってるって顔が見られれば安心感はあるよね。この人が言うんだったら、この人が作ってるんだったら、って安心を買うんだからね。そういう意味で、コレはいいな。うん。
さて、いつものヤツラのを見るか(笑)。今回は埼玉まで行ってサトイモを掘ってきたってか。サトイモ掘るのは結構辛いんだよね。しっかり取らないと、途中でボコって折れちゃうしね。周りをこうやって掘れば上手く抜けるんだけどな。それで何? 肥だめに落ちたの? 「人生で2度目」って……(笑)。オレも落ちたことあるけどなあ。肥だめに落ちたら、出る時「くそー」って言って出るんだ。俺が子どものころに落ちがときは、好きな女の子のうちの便所だったから、どれがそうかなんてちょっと気になったが、臭いことには変わりなかったな。まあ、相変わらず意味がわからない連中だが、最後の「オーガニックワインを家でぐびり」って、これが人間らしいわな。担当がウンコまみれになってるのも気にしないでな。とにかく放棄してね。指令・命令を、戦いを放棄して、あとは野となれ山となれということで、自宅でワインをグビリと。
まあしかし、ガッツさんはごまかせないぞ。いまどき肥だめなんてねえだろ。オレが子供の時代にはまだ戦後の復興時代で、水洗トイレなんてない時代だったから、家が一軒あれば必ず肥だめがふたつくらいあったんだ。自宅用と農業用のとな。だから100軒あったら200個の肥だめだ。あっちを見てもこっちを見ても肥だめでな。そんな時代を経験してきたから言えるけど、今どきは肥だめなんてねえっつーの。あれば臭いですぐわかる。マンガだからって作り話したな? 本当に落ちたなら、御愁傷様、だけどな。
まあ、そんなわけでジャッジは「オーガニックを探せ」というお題からみると順当に「読売新聞」の勝ちだな。とはいえ、どっちもちょっとパワフルさに欠けてるな。そこんとこは次回に期待するぞ。
時代はオーガニック
パワフルってところが難しかったのかねえ? 自然から力をもらう謙虚な気持ちとさ、それを身体に入れた後のみなぎるパワーっていうの? そういうのがもっと分かるようなこと書いてくれないと、スカッとした勝ち負けはつかないな。
しかしなんだな、人間は偽装偽装で信用できなくて食い物を選り好みしてるが、動物たちは大変だな。虫たちは無農薬農法で野菜を食えて天国だけど、山の動物はみんな里に降りてきちゃってるからな。いまの時代、人間も大変、動物も大変で、うれしがってるのは虫だけかもしれないな。
まあオレも今度のドラマで養蜂家の役をやったんだけど、天然のハチミツなんてのも、あれもある意味オーガニックな食物だよな。蜂さんたちは信用できるけど、人間が関わると何を信用していいのかわからない時代、これからもっとオーガニックってものが注目を集めるんだろうな。