「ALL ABOUT 大宮エリー」こぼれ話① 「生きるコント」が出来るまで(上)

こんにちは、非モテ編集長です。
みなさん、GWはいかがお過ごしですか?今回は「ALL ABOUT 大宮エリーさん」こぼれ_1 話。彼女の初エッセー集「考えるコント」(文芸春秋)について語ったことをより詳しく紹介しましょう。先日の「超地味・動画ポップスタイル」でも、私がお話した通り、連休中、ボーッと過ごす時間を豊かにしてくれますよー

さてさて、大宮さんの初エッセー集「生きるコント」を、一読して驚かされたのは「何でこの人って行く先々でとんでもないことに巻き込まれるんだろっか?」っていうことです。

★何でトンデモ経験ばかり?

まずは冒頭で紹介された有名エピソード。
 「薬剤師の国家試験をサボる」→「リオのカーニバルに行く」→「現地の人に合わせてビキニ姿で行動する」→「夜中に一人でスラム街に行くハメに」。これってまずはあり得ないし、大変なことですよね。
 その他にも、「イグアスの滝を見に行って野生アライグマに襲撃される」「ハワイで大停電」「オーストラリアでサメの餌付けツアーに入れられる」。そんな調子で、フツーの人が一生の中で何度も経験するはずのないトンデモ経験を繰り返しているのです。

その点について、大宮さんはどう考えているのでしょうか?

しもともと私、ネタはあっちからやってくるちゅうか。生活しているうちに、いろいろ巻き込まれるんですよ。

★「リオでビキニ」事件の真相

ーーははあ、なるほど。それで「リオでビキニ」事件の真相って?

 なんか「国家試験受けたくないな」って思っていたら、なんか友達が「リオのカーニバルと同じ日なんだよね」って言ったらのが、引っかかった。で、ついにリオに行っちゃった。すると、私は現地の人を観察するんです、とりあえず。郷に入れば郷に従えっていうから。そうしたらこう、欧米人とか、みんなポロシャツにジーンズなんですよね。ブラジル人、現地の人はビキニに海パン。「これだ!ビキニに海パンでいれば安全だ」と思った。

 それで、昼はうまくいったんですが、困ったのは夜。カーニバルに行く時に、ちょうどみんなはホテルからピストン輸送で行かなくちゃいけないのに、私だけ市バスに乗っちゃって。それに乗ったらブラジル人が夜は服着てて「ああ~」みたいな。そういう「なんで自分に起こるんだろう?」みたいなことが、結構あって。

★さすがのプラス思考!!

ーーそんなことばっかりあったら体が持たないでしょう?

巻き込まれていく人生って、人にはおかしく感じられても、自分にはすごくしんどい。これはり作ることで解消していかないと、自分の身が持たないなと思って。だからたぶん物作りをしているんだなって思うんですけど。

 何かを依頼された時、やっぱりその自分のアイデアとかが、生活の中から取り入れするものだったりするので、要は身の周りに起こるわけです、いろんなことが。で、それを「何でこんなことが起こるんだろう?」って考察したりするんですね。

「なんでそれ、ビキニ着て行ってしまったんだ」とか、「なんであのとき、私だけが野生のアライグマに追いかけられたんだ」とか。あとはママチャリが欲しかったのに、飛び込んだ店にあったのが全部ロードバイクで、なんか乗せられて、それ買っちゃった、みたいな。そしてそのあと、事故にあうという。それも一つのドラマじゃないですか。
 そういう事がいっぱい自分の中に積み重なってて。で、それを自分の主体で受け止めるとつらいので客観的に見るんですよ。その不幸を「面白い」と思うようにするんです。

ーーさすがのプラス思考。それがどうしてエッセイ集に結び付くのでしょうか? 続きは次_回!

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