カリカ家城インタビュー ★2
【体が弱かった幼少時】
―― 「普通に働きたくない」と思ったのはなぜ?
家城 小さいとき、すごい体弱かったんです。扁桃腺とか気管支系が悪くて。「具合悪い」って親に言ったら「学校行かなくていい」っていうような状態でした。小学校のとき、テレビで『フランダースの犬』を毎朝30分間やってまして、遅刻ギリギリの時間を考えて、毎日15分だけ見ていたんです。でも、最終回の日だけ、母が「最後だから見ていきなさい」って言ってくれたんです。当然、遅刻しちゃうんですけど、子どもながらに、最終回だから見せてくれるとかいいなあとか思って。体が弱いのが元々の理由とはいえ、学校に対しては緩い家庭でしたね。小4のときは、1年間学校に行ってなかったんです。
―― しかし、毎日、15分だけ見てたこと自体も面白いですね。続きが分からなくて、ストレスたまりそう
家城 続きは、分かりました。高校も、周りの人に甘やかされてましたね。担任と部活の先生が一緒だったんですけど、授業出ないで部活だけ出ても出席したことにしてくれたり。
―― 勉強は真面目にやっていた?
家城 いや、もう高校で折れてましたね。中学までは一生懸命勉強しました。東京の高校行きたいとか、『スラムダンク』とか、マイケル・ジョーダンとかがすごいときだったんで、バスケの強いとこ行きたいとか、薄っすらですけど学者さんみたいな人になりたいとかいう希望はありました。