みなさんこんにちは! 新審査委員長のIKKOです。今回もまたよろしくお願いしますね。さて、私が審査委員長になって2回目の恋ナビ対決のテーマは「粋だね~秋の江戸情緒デート」です。東京って、よく見るとまだまだ江戸の雰囲気を残した場所ってたくさんあるんですよね。そんな場所を巡るデートプランになるのかしら? それじゃあ早速デート対決の結果を見ていきましょう!
「読売新聞」のプランは「江戸の面影 君と探しに」。まずは墨田区の東向島へ。ここは小説家の永井荷風が「●東綺譚(ぼくとうきだん)」の舞台にしたところで、かつては「玉の井ラビラント」と呼ばれた路地裏の迷路です。江戸から続く下町の細い路地を散策した後は、谷中の「大名時計博物館」へ。江戸時代の職人が残した機械仕掛けの時計たちを眺めたあとは、同じく谷中にある「すし乃池」へ。こちらで昔ながらの江戸前の穴子寿司を味わって、江戸情緒デートの締め、というプランでした。
対する「TOKYO★1週間」は「上野界隈から浅草までをぶらり散歩 「落語」と「どぜう」は江戸の華でぃ! 」というプラン。まずは上野・不忍池のほとりにある「下町風俗資料館」へ。無愛想な職人さんと江戸から大正にかけての東京の風俗を観賞した後は、すぐ近くの「鈴本演芸場」で落語を楽しみます。そして最後は浅草へ移動。創業1801年という老舗「駒形どぜう」でどぜうなべをいただいてデート終了、というプランでした。
(●はさんずいに墨の旧字)
今回のデートは「江戸情緒」ってことだから、あまり若者向きではないかもしれないわね。それでも「読売新聞」のプランはデートとしてちゃんとまとまってるわ。見るところがあって、食べるところがあって。江戸前の穴子寿司、いいわよねえ。「玉の井ラビラント」の散策、なんてのもロマンティックでいいじゃない? こっちのプランはとてもよくできてるわね。
「TOKYO★1週間」のプランは、何だかやけに無口な職人さんが気になるわ!(笑) 私がデートでこんな目にあったら、即帰っちゃうかも! ま、それはちょっとした事故みたいなもんだとしても、ちょっと全体に「社会科見学」風になっちゃってるのが残念なところかしら。どぜうはいいんだけど、落語も若い人にはちょっと辛いかもしれないし……。
そんなわけで、今回は普通に良くまとまってる「読売新聞」の勝ち! です。
デートは「相手のこと第一」で
今回の対決は、もう最初から「江戸情緒」ってお題が決ってたから仕方がないけど、こういうテーマもののデートって、気をつけて欲しいわ。とかく男の思い込みだけで「これおもしろいんだよ、いいんだよ」って女の子に無理を強いる形になっちゃいがちよね。でもデートの基本は、まず相手を楽しませること、そしてその上で自分も楽しむこと。だって恋愛中なんだもん、自分を犠牲にしたって相手のこと優先に考えられる稀な時期でしょ!? しっかりと相手のことを見て、考える。相手のことが中心です。男の子だったら、女の子が喜びそうなことを一生懸命考える、それがデートの基本よ。そこがズレちゃうと、ただ女の子を引っ張り回すだけのデートになっちゃうから、よーく気をつけてね。
そんな視点から、今回の勝者「読売新聞」のデートに何か付け足すとしたら……そうねえ、「見る」「食べる」はしっかり充実してたから、あとあえて言うなら「体験する」の部分かしらね。たとえば「TOKYO★1週間」の方にあった落語ね。こういうのをあえて「体験する」のためにプランに入れ込んでもいいわね。ちょっと女の子にはなじみが薄い世界だけど、最近は若手芸人さんでも落語にチャレンジする人もいるじゃない!? ちょっとブームが続いているらしいから、そういった部分で興味を示す女の子もいるかもしれないし。そうじゃなかったら、たとえばボートに乗る……今回だったら「江戸情緒」だから屋形船かしら? それで最後にもんじゃ焼きでもいいわ。ちょっと江戸情緒からは離れてしまうかもしれないけど……江戸時代から、もんじゃ焼きってあったのかしら?
とにかく、それくらいユルくてもいいのよ! 女の子を楽しませること、そしてふたりで新しい体験ができたら、デートとしては最高じゃない? あ~、私もそんなデート、してみたくなっちゃったわ! みなさんも、そんなことを心の片隅に置いて、デート楽しんでね。
愛をこめて IKKO